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#1243 秘密の恋人のように。

あなたの楽屋挨拶が好き。
今日は、落語の独演会。
満員。
グッズ販売コーナーに立ち寄る。
グッズを買うついでに、「後ほど、ご挨拶に」と、楽屋口をたずねる。
ただ聴くのではなく、買ってから聴く。
終演後、楽屋にご挨拶に向かう。
先に、一組の訪問客がいた。
その後ろに立つ。
ゆったり立つ。
中のマネージャーさんから、ちらりと見える所に、立つ。
前の訪問客と入れ違いに、中に招かれる。
そして、師匠に挨拶をし、失礼する。
早い。
驚くほど、短い。
ビデオ・アシスタント・レフェリーで、スロー再生しないと、わからない。
古典落語は、お話は同じ。
だけど、同じではない。
あなたは、同じではない所の驚きをひと言で伝える。
師匠は、その日のハプニングを伝える。
あなたは、それがむしろ神様の演出のごほうびと喜ぶ。
あなたと、師匠の会話の短さに、親しみが滲む。
終演後は、忙しい。
ご挨拶の人も多い。
仲良しの人ほど、短い。
一瞬のアイコンタクトで、100万語の会話を交わす。
まるで、秘密の恋人のように。



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