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#1245 赤ん坊を、お風呂に入れるように。

あなたの麺への優しさが、好き。
今日は、バーベキュー。
テントの下かと思ったら、木の下だった。
あなたの応対の良さで、特別待遇。
あなたは、あえて仕切らない。
仕切らないで、見守る。
少々の失敗も、体験。
失敗するのをわかっていても、手出しをしない。
ただし。
事故は、未然に防ぐ。
ケガも、未然に防ぐ。
動線のじゃまになっている椅子を、下げさせる。
そのままでいると、誰かが必ず、ぶつかる。
ぶつかると、テーブルの上の食材を、すべてぶちまけることになる。
あなたには。
その映像が、浮かんでいる。
参加者は、たかぶっている。
目についたものを、どんどん始めてしまっている。
頭の中で、シミュレーションがなされていない。
本来は、材料は何があって、食器類は何があるか、すべて出さないといけない。
チームの動きとは関係なく、「自分も、なにかしないと」で、動いてしまっている。
網に、肉が張り付いた。
箱から、油を出すのを、忘れていたのが、原因だった。
こういうことが、起こる。
それでも、あなたは、手出しをしない。
失敗をさせないことより、失敗をさせることのほうが、難しい。
とりあえず、事故とケガはなしに、しめの焼きそばにたどり着いた。
事故やケガがなかったのは、偶然ではない。
あなたが、ないように調整していた。
焼きそばを焼き始めた時。
あなたは、動いた。
焼きそばの麺の扱い方の乱暴さに、耐えきれなくなった。
食材を、乱暴に扱うことを、あなたは許せなかった。
麺をほぐすために、コテで上から八つ切りにしていることに、耐えられなかった。
あなたは、コテを回収した。
そして、麺を優しく、ほぐし始めた。
まるで、赤ん坊をお風呂に入れるようだった。
一本たりとも、麺は切れなかった。
麺への優しさは、あなたの生き方だった。



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