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#1252 締切を、追いかけて。

あなたの締切との競争が好き。
あなたが、締切の原稿を書いている。
締切と、競争している。
かといって。
締切に、追いかけられているわけではない。
むしろ、締切を追いかけている。
あなたは、よく聞かれる。
「締切は、いつまでですか」
これは、答えようがない。
今日の締切が終われば、明日の締切が待っている。
「締切は、いつまで」
と言われれば、
「締切は、永遠」
としか、答えようがない。
「いつになったら、一段落しますか」
これも、答えようがない。
「一段落」なんて、いまだかつて、したことがない。
今日に始まったことではない。
サラリーマン時代も。
受験勉強時代も。
その前も。
ずっと、あなたは締切と競争をしている。
まるで、駅伝。
一人抜くと、また前に一人いる。
その一人を抜いても、また前にいる。
そして、抜いた一人から、また追いかけられる。
たぶん。
死ぬまで、続く競争。
死んでも、続く競争。
あなたは、本の締切の原稿を書き終えた。
本当の締切は、明日だった。
あなたの締切は、常に、本当の締切の1日前だった。
あなたが今、追い越したのは、あなた自身だった。



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