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#1254 必死でないのに、入ってくる。

あなたの字幕の読み方が好き。
今日は、あなたと、お部屋で配信のドラマを見る。
いろんな国が工作する国際犯罪もの。
韓国の殺し屋が、韓国語で話す。
日本語字幕は、出ない。
英語字幕で、出る。
配信のセットが、日本語字幕ではなく、英語字幕になっていた。
あなたは、セットし直さなかった。
英語の字幕は、短い。
さっと読まないと、消えてしまう。
「そういうことか」
あなたが、つぶやいた。
どういうこと。
私は、読みきれなかった。
そう言えば。
あなたは、映画館でも、同じ。
日本語字幕の出るハリウッド映画を観る時でも、日本語字幕を読むだけではなく、英語の会話も聞いている。
訳の見事さも、味わっている。
日本語字幕で、カットされているところも、味わっている。
外国人の観客と、同じタイミングで、笑っている。
2倍、映画を楽しんでいる。
あなたは、学生時代、アテネフランセと日仏学院で、フランス映画を観ていた。
字幕は、英語だった。
英語とフランス語の両方を、身体でシャワーのように浴びていた。
映画の中に出てくる文字も、さっと読んでいる。
なんで、わかったのと、私が聞くと、
「メモに、書いてあった」
とあなたは、答える。
あなたは、読むのも好き。
聴くのも、好き。
必死にしているわけではない。
自分では、もはや意識していないだけだ。



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