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#1255 切なさを、背負って。

あなたの切なさの味わい方が好き。
あなたと、映画を観た。
あなたは。
感動している時ほど、黙っている。
ほんわかした映画だと思っていたら、シリアスな話だった。
切なかった。
映画館にいる、誰もが、同じように感じていた。
笑い声が起こるわけでもなく、すすり泣きが聞こえるわけでもなかった。
予告編の間、喋っていた女の子二人組も、映画が始まると、黙っていた。
うーん。
面白いとか、感動したという感想ではなかった。
切ないよね、
どうしようも、ないよね。
普通、映画は、感情移入して観る。
犯人と刑事だったら、どちらかに感情移入してみる。
追う側でも、追われる側でも、どちらかに感情移入できる。
今日の映画は。
どちらにも、感情移入できてしまう。
どちらにも、感情移入できないということでもある。
観ている自分に、感情移入せざるを得なくなる。
それが、辛い。
スポーツの場合、両方のチームを応援すると、結局、自分は敗者を体験する。
片側に感情移入させてくれないところが、大人の映画。
しょうがないよね。
どうしたらいいんだろうね。
誰も、悪くないんだけどね。
明るいテーマ曲が、余計、切なさを掻き立てる。
あなたは、黙って、その切なさを背負ってる。
そんな映画の観方も、あなたらしい。



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