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#1257 離れた所から、見つめあって。

あなたの遠くからの見つめあいが好き。
あなたと、現代美術館に来た。
人物の写実的フュギュア。
大きさが、少し大きかったり、少し小さかったり、巨大だったり。
等身大でないことで、ますます見入ってしまう。
静脈まで、再現されている。
大勢のギャラリーが、間近に寄って、観ている。
監視員さんに注意されている人がいる。
あなたは、どう見るだろう。
あなたは。
いない。
あなたは、離れた所で、観ていた。
人物の視線の先に。
あなたは、人垣を通り越して、フィギュアの人物と、見つめ合っていた。
これが、あなたの見方。
絵を観る時も。
大勢が、絵に近づく。
絵が見えず、後頭部しか見えないこともある。
あなたは、いつも、遠く離れた所から、観ている。
まるで、内緒の恋人が、離れて、目線を交わすように。
あなたは、そのフィギュアが置かれている部屋の、入口に立っていた。
その部屋には、まだ入っていなかった。
前の部屋から、見つめ合っていた。
明らかにそれは、恋人同士の目線のやり取りだった。
そのやり取りを、観るのが、私は好き。



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