#619 マスク越しの、キスのように
あなたのマスクが好き。
毎回、あなたは違う。
会うたびに変わる。
何が違うのか最初は分からない。
そうか、マスクをしている。
マスクをしているということに気づかなかった。
あなたがしていると、マスクに見えない。
まるでファッションの一部。
スーツや帽子のように、コーディネートされている。
マスクが、こんなにおしゃれなものだったなんて。
彫りの深さが、更に際立つ。
外国人に見える。
目が更に印象的になる。
ベネチアの仮装カーニバルのマスクを思い浮かべた。
あなたのマスクは貴族のマスク。
特別なマスクというわけではない。
普通の白のマスク。
あなたがすると、高貴なマスクに見える。
仮面を着けたヒーローのようにも見える。
淫靡(いんび)な仮面舞踏会のセクシーさもある。
私は、マスクのあなたに見とれていた。
マスクのあなたが、ほほ笑んでいる。
マスクをしているのに、あなたのほほ笑みは大きい。
あなたが目でほほ笑んでいるのが、マスクをして初めて気づいた。
マスクをすると、不機嫌な顔になりやすい。
いつも口で笑ってるけど、目が笑っていない人も少なくない。
あなたは、目が笑っている。
マスクをすると、あなたのほほ笑みが、さらに強調される。
ソーシャル・ディスタンスを取っているけど、あなたが手をつないでくれているのが分かる。
あなたが背中を支えてくれているのが分かる。
あなたがマスク越しに、そっとキスをしてくれた。
実際に、そうしてくれたのか、テレパシーを送ってくれたのか、区別がつかない。
でも、これ、好きです。





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