＃634　変わった価値観の女性から

　あなたの、変なボキャブラリーが好き。
　あなたは、いろんな言葉を知っている。
　難しい言葉だけではない。
　学校で習う言葉だけでもない。
　辞書に載っていない言葉も。
　言葉の多さは、あなたの出会ってきた人の種類の多さの証し。
　ほとんどの人は限られた価値観の人の中で生きている。
　多くの人に会うことって、人数の多さではない。
　価値観の違う人の多さ。
　友達の多さを自慢する人もいる。
　でも、同じ価値観の人で人数が多いだけかもしれない。
「友達は、少ない」
　と、あなたは言う。
　だけど、圧倒的に変な人に会っている。
　変な人にならなければ、変な人に出会うことはできない。
　変な人同士は、同じ価値観ではない。
　それも、普通の人とは違う価値観だ。
　あなたと、初めて会ったとき。
「面白い言葉を使う人だな」と、感じた。
　自分で口にしたことがない言葉だった。
　新鮮だった。
　突然、知らない世界に連れて行かれた感じだった。
　しかも、あなたが話す言葉は、あなたの世界の言葉でもなかった。
　いろんな世界の言葉だった。
　国別の言語でもない。
　価値観の違う言葉だった。
「どんな人が好き？」と聞かれると、
「変な言葉を使う人」と答える。
　変な言葉は、こちらから見て変なだけで、その価値観の世界では普通の言葉だ。
　あなたは、普通の人ではない女性と付き合ってきている。
　そんなあなたに付き合えるのが、快感。