#646 誰ともかぶらない、鼻歌のプレゼント。
646・新・妄想日記(誰ともかぶらない、鼻歌のプレゼント。)2020年11月6日(金)更新分
あなたの鼻歌の選曲が好き。
あなたと歩いている。
あなたの鼻歌が聞こえる。
さっきの鼻歌と違う。
あなたに影響されて、私も鼻歌を歌うようになった。
私は、いつも同じ曲だった。
あなたの鼻歌は違った。
今いる場所の鼻歌だった。
場所が変わると、その場所にふさわしい鼻歌に変わった。
天然のBGM。
あなたのジュークボックスは、どんな仕組みになっているのかしら。
場所が変わるとその場の空気感を感じ取って、鼻歌も変わる。
意識してではなく、無意識に。
私も、挑戦した。
ちょうど周りの空気感が変わった。
鼻歌の曲を変えよう。
いい曲を思いついた。
楽しい。
あなたの鼻歌を聴いた。
私の曲とは違っていた。
ちょっと、この場所に合わない曲だった。
それが、あなたが歌うと、この場所がロマンチックな映画のワンシーンに変わった。
私のは、この場所の説明だった。
お店から、BGMが小さく流れていた。
その曲は、私が鼻歌で歌った歌だった。
私の鼻歌は、この場所を説明しただけの鼻歌だった。
あなたの鼻歌は、場所のセンサーに反応した曲ではなかった。
この場所に、こんな物語があると面白いねと、あなたがクリエートした選曲だった。
曲は、合いすぎると詰まらない。
ただの説明になってしまう。
他の人とも、かぶってしまう。
同じものを、プレゼントしたみたい。
あなたの鼻歌は、今いる場所への、誰ともかぶらないプレゼントになっていた。
場所のほうが、思いもしない曲をプレゼントされて、驚いていた。