#656 あなたに、注ぎこみたい。
あなたのスープの飲み方が好き。
あなたと美術館に行った。
美術館に行くと、お腹が空く。
そんな私を、あなたはすぐに、見抜く。
すいすいと、ミュージアム・カフェに入っていく。
おいしそうな洋食の香りが漂っている。
メニューを見る。
迷う。
決まっているけど、迷う。
食べたいものが、2つある。
「お願いします」
あなたは、ウエイトレスさんを呼ぶ。
まだ、決まらない。
「ハヤシライスと、オムライス」
なぜ。
バレていた。
私の迷っているものが。
「分けるので、小皿も下さい」
私は、何も言っていない。
「あと、パンプキンスープを2つ」
えっ、そんなのどこにあったの。
ハヤシライスとオムライスに気を取られて、季節限定メニューを見逃していた。
私としたことが。
後で気づいたら、悔しい思いをしてたに違いない。
私の心の中と、気づいていないことと、あなたは両方、気づいてくれる。
パンプキンスープが来た。
濃厚。
あら。
私と、あなたの食べ方が違う。
私は、スープにお迎えにいっている。
あなたは、頭の位置が、全く動かない。
スープが、あなたのほうに近づいていっている。
こんなスープの飲み方があるなんて。
あなたに自ら注がれるスープに、感情移入していた。





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