#666 寝ている間も、優しくしてくれる。
あなたの背中にほっぺをつけて眠るのが、好き。
あなたの背中に、抱きついて、眠るのが好き。
前から包まれて眠るのもいいけど、背中から、抱きついて眠るのも、好き。
本当は、両方同時にしたいくらい。
悩みながら、結局、寝返りという作戦で、両方味わう。
気がついた。
以前は、一人で寝ている時、朝起きると、腰がいたいことがあった。
体が、ほぐれていなかった。
喉も、乾いていた。
きっと、口を開けて寝て、口呼吸になっていたに違いない。
最初、あなたの背中に、抱きついた時。
自分の姿勢は、おかしいなと、気づいた。
いつのまにか、変わっていた。
あなたの背中に、私のほっぺがついている。
それが、心地いい。
今まで、どうして寝ていたんだろう。
ほっぺをつけた感覚は、なかった。
顎の先が、ついていた気がする。
朝起きると、顎を突き出して、上を見ている事が多かった。
項(うなじ)が縮こまって、顎を上げてしまっている。
あなたの背中に、顎を突き刺してしまっていたに違いない。
あなたの背中は、私の寝方を替えてくれた。
目覚めが、心地よくなった。
肩こりや、目の疲れも減った。
あなたは、寝ている間も、私の姿勢を直してくれる。
顎を、当てないようにね、とは口に出して言わない。
体全体で、矯正してくれている。
こっちのほうが、もっときもちいいということを、教えてくれている。
私自身が、気持ちいいことを、教えてくれている。
あなたの背中に、ほっぺをつけて眠るのが、好き。
もっと、私を、変えてください。