#678 唇から、詩がこぼれる。
あなたの詩のような言葉が、好き。
あなたから、メールが届く。
1行だけの、メール。
あなたの言葉には、メロディーがある。
あなたの言葉には、リズムがある。
メールだけではない。
あなたの話す言葉には、メロディーがある。
リズムがある。
言葉が、あなたの唇からこぼれる時。
その言葉は、すべて詩になる。
すべて、歌になる。
あなたの言葉は、目で読む言葉ではない。
耳で聴く歌だ。
ふだんの会話まで、すべて、詩になっている。
あまりにも、あなたがナチュラルに話すので、うっかり聞き流すと、詩であることに気づかない。
もっとも優れた詩は、詩であることにすら気づかせない詩。
いろんな仕事をしているあなたの本業は、きっと詩人なのだ。
あなたの詩が、いろんなものに形を変えて、アウトプットされる。
筋道だって話をするような時ですら、あなたの言葉は、詩になっている。
言葉は、頭から出る。
詩は、体から出る。
あなたの言葉が、私の体の中に、スイスイ入ってくるのは、言葉ではなく、詩だから。
頭の中で考えている時も、あなたの言葉は、詩になっている。
頭の中ではない。
体全体。
あなたが、私の名前を呼んでくれる。
その時、私の名前は、詩になる。
私が、詩の中に、運び込まれる。
日本語がわからない人にも、あなたの言葉が、詩であることは通じる。
だから、日本語がわからない外国の人にも、共感される。
あなたの詩のような言葉で、私の体が、反応してしまう。