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#682 壁を、通り抜ける。

 あなたの迷子が好き。
 あなたは、よく迷子になる。
 あなたの迷子は、特別。
 あなたは、迷子を楽しんでいる。
 普通の男性は、迷子を恥ずかしがる。
 男のメンツにかけても、迷子を隠そうとする。
 あなたは、迷子をむしろ、楽しんでいる。
 自分から、迷子になりに行っているかに、見える。
 あなたの迷子につきあうのも、楽しい。
 本来、行こうとしていたところは、もはやどうでも良くなる。
 迷子になると、神回デートになる。
 迷子は、特別なことではない。
 あなたは、9割、迷子になっている。
 迷子にならないほうが、少数派。
 迷子になることで、知らない世界に、巡り会える。
 迷子は、旅。
 迷子にならなかったら、つまらない。
 迷子になることで、酩酊感を味わう。
 あなたは、あなたの地図を歩いている。
 普通の人とは、違う地図の上をあなたは歩いている。
 あなたにしかない道がある。
 あなたにしかない道を、一緒に歩けるのが、嬉しい。
 あなたに、近いとか、遠いとかいう距離の感覚はない。
 それは、地上の話でしかない。
 あなたは、多次元の世界に生きている。
 あなたは、足で移動していない。
 魂で、移動している。
 だから、足が地面から、浮いているように見える。
 空を飛ぶことより、地面から、1センチ浮いていることのほうが、凄い。
 あなたと、円山応挙の幽霊を見た。
 あなたと同じように、地面から浮いていた。
 だから、どこにでも行ける。
 あなたと歩きながら、今、壁を通り抜けた気がした。



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