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#726 即興を、楽しむ。

あなたのくだらない話に付き合ってくれる所が、好き。
あなたと、ベッドでお話。
腕枕でするお話が、好き。
あなたは、わたしのくだらない話に、どこまでも付き合ってくれる。
落ちのない話に、付き合ってくれる。
ぐだぐだになりそうな話を、あなたのツッコミで、話し上手なような話に、まとめ上げてくれる。
中身がない話に、真剣に付き合ってくれる。
あなたの頭脳を、こんなくだらない話に付き合わせていいのか、心配になる。
でも、楽しい。
愛し合うのと、同じくらい楽しい。
何度も、これまでしてきた話でも、「また?」という顔を、あなたはしない。
前の話を、忘れているわけでもない。
前の話を、バージョンアップさせてくれる。
「きのこの山」と「たけのこの里」のどっち派か、という女子高生的な話題にも、どこまでも真剣に付き合ってくれる。
あなたは、ゴールを目指さない。
ゴールに入りそうになると、わざと、別の方に、ボールを蹴り出す。
意外な展開になる。
まさか、それとあれが、つながってくるなんて。
同じ話は、2回ない。
毎回、初めて聞く話。
あなたは、私の話を聞いて、思いついたことを、話してくれる。
それが、うれしい。
あなた自身が、自分の思いつきに、驚きながら、話しているのがわかる。
ジャズの即興演奏になっている。
これは。
気づいた。
あなたの愛し方と同じ。
あなたは、同じ愛し方をしない。
いつも、私に合わせて、即興をしてくれる。
いつも、初めてに、驚かされる。
あなたの中で、くだらない話がないのと同じように、くだらない愛し方はない。
カーテンの隙間が、明るくなってきた。



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