#734 あなたのエピソードに、入りたい。
あなたの、エピソードが好き。
ベッドの中。
あなたの腕の中。
あなたのお話を、聞かせてもらう。
私の一番幸せな時間。
あなたは、エピソードが多い。
どんな話を振っても、なにかのエピソードを話してくれる。
体験談。
理論は、話さない。
あなたは、お話を、語ってくれる。
まるで、寝る前に、絵本を読んでもらっているように。
子どもの頃、寝る前に絵本を読んでもらうのが、好きだった。
あなたも、住み込みで働いているお姉さんに、読んでもらっていたらしい。
寝る前に、あなたのお話を聞くと、いい夢を見ることができる。
それにしても。
あなたは、どうしてそんなに、エピソードが多いのかしら。
あなたがエピソードを集めているのではない。
エピソードが、あなたに寄ってきている。
あなたは、エピソードにまで、愛されている。
エピソードのハーレム。
エピソードの多い人は、魅力的。
あなたにとっては、すべてのことが、エピソードになる。
失敗談も、おちゃめなところも、みんなエピソードになる。
だから、あなたといると、退屈しない。
待っている間も、エピソードになる。
想定外のトラブルも、エピソードにしてしまう。
ケンカですら、エピソードにしてしまう。
あなたは、エピソード職人。
エピソーダー。
あなたと、エピソードを共有するのが、好き。
あなたのエピソードの中に入れてもらえるのが、好き。
今、こうして、あなたと腕枕お話していることが、もうエピソードになっている。