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#745 魔法の扉のように。

あなたの扉の入り方が、好き。
あなたと、待ち合わせ。
休日の午前中。
銀座のブランドショップのレストランで、ランチ。
待ち合わせ場所は、ブランドショップのウエイティング・コーナーで。
朝から、ドキドキしていた。
前の晩、眠れなかった。
早朝から、目が覚めた。
せっかく目が覚めたから、目覚ましを止めて、早めに行くことにした。
先に行って、レストランの下にあるショップを、見て回ることにした。
早すぎた。
開くはずの扉が、開けられなかった。
一流店は、自動扉ではなく、スタッフが開けてくれる。
中で、開店の準備をしているスタッフの姿が、見えた。
ショップの開店は、レストランの開店と、同じ時間だった。
しばらく、そのあたりを、ウロウロ歩いていた。
この時間も、嫌いではない。
きっと、私は、ニヤニヤしながら、ウロウロ歩いていたに、違いない。
ブランドショップのフラッグシップ店が立ち並ぶ。
銀座は、おしゃれな人が多い。
帽子をかぶっている人が多い。
カッコイイ人がいるな。
と思ったら、あなただった。
一緒に、お店に向かった。
まだ、開店時間に、なっていなかった。
それでも、あなたは向かう。
「まだ、開いてないの」
と言うと、
「そうなの」
とあなたは、微笑みながら、お店に向かった。
開店時間まで、まだしばらくあった。
さっき、無反応だった扉にあなたが、向かっていく。
あなたが、扉の前に立つと、扉は、開けられた。
スタッフが開けているのに、自動扉のように、開いた。
魔法のようだった。
まあ、いつものことだけどね。



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