#753 もっと、恥ずかしくして。
あなたの私の話の聞いてくれ方が、好き。
あなたに、今日あった面白い話をするのが、好き。
たいていは、私の失敗談。
今日も、やってしまった。
やってしまった時、普通は、くよくよしてしまう。
特に、私は、くよくよしてしまう。
適当にやって失敗したことは、まだいい。
一生懸命やったのに、失敗する。
この時が、痛い。
痛すぎて、誰にも、話せない。
なかったことにしたい。
「今日、またやってしまったの」
あなたに、話す。
あなたが、笑ってくれる。
明るく、笑ってくれる。
その顔が、優しい。
その瞬間、失敗が、嫌なことでなくなっている。
むしろ、あなたの笑顔のご褒美をもらったみたいに、嬉しくなる。
あなたに笑ってもらうためなら、失敗してもいいと思えるようになった。
恥ずかしくて仕方がなかったのに。
今は、もっと恥ずかしい失敗で、あなたに笑ってほしい。
あなたの笑顔に、包まれたい。
チャレンジするのが、怖くなくなった。
チャレンジするだけ、あなたに笑ってもらえる恥ずかしい失敗が、増えるから。
恥ずかしい失敗ほど、幸せになる。
感じる。
「失敗プレイ」になった。
むしろ、恥ずかしい失敗にならなくて、うまくいってしまった時に、がっかりしたりする。
なんだ、うまくいっちゃうと、あなたに話せないじゃない、って思ってしまう。
もっと、恥ずかしい失敗ができるように、もっとトライしたくなる。
恥ずかしい失敗が来た時、もう私は、あなたの笑顔を思い浮かべて、恍惚感を感じている。





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