#846 女の子の、目線を感じる。
あなたのテーマパークが好き。
あなたと、ビュッフェ。
あなたのカリカリ&つぶつぶコーンスープに驚かされた後、サラダに。
途中で、気づいた。
お箸を取ってくればよかった。
サラダは、お箸で食べたい。
あなたは、ナイフとフォークで、サラダを食べるのがキレイ。
憧れる。
まるで、ナイフとフォークを体の一部のように、使いこなしている。
あたかも、お箸で食べているように。
あら。
本当に、お箸で食べている。
あなたは、サラダを、お箸で食べることも許してくれる。
お箸を取りに、立ち上がろうとした。
あっ。
お箸が、ナイフレストに置いてあった。
お箸は、ビュッフェ台の麺類コーナーにあった。
ということは、最初に、テーブルにはセットされていたかったはず。
隣の予約テーブルのカトラリーセットを見た。
やっぱり、お箸は置かれていない。
ということは。
またやられた。
あなたは、いつのまにか、私のお箸を置いてくれていた。
私が、お箸を忘れてくるであろうことも、予測してくれていた。
しかも、さりげなく、気づかないうちに置かれていた。
これが、あなたのマジック。
魔法の連続で、デザートに。
あなたが、デザートを持ってきてくれた。
パフェ。
どこにあったのかしら。
あなたが、作ってくれた。
タンブラーグラス、そこにアイスクリーム。
その上に、コーンフレークを挟んで、プリン。
周りに、フルーツ。
その上に、ミルクソフトクリーム。
最初も、途中も、最後も、油断させてくれないあなたは、テーマパーク。
隣の女の子の目線を、感じていた。