#851 人生のマップを、見せてくれる。
あなたのマップの味方が好き。
あなたと、タワーのレストラン街。
今日は、新しくできたオイスターバー。
気になっていた。
早速、気になっている私に、気づいてくれたのが嬉しい。
男の人は、「あそこのお店が、潰れたね」と言う。
あなたは、ちがう。
「あそこに、新しいお店ができたね」
と言う。
私が見つけた時、
「新しいお店ができたみたい」
と言うと、男の人は、
「前のお店は、やっぱり潰れたか」
と言う。
あなたは、
「早速、一緒に行こう」
と言ってくれる。
今日のお店は、あなたが見つけてくれた。
13階で、エレベーターを降りる。
フロアマップを、見る。
あなたは、フロアマップを、丁寧に見る。
お店の場所は、わかっている。
別のカップルが、フロアマップを見た。
男性が、さっと見つけて、「こっち」とさっさと歩き出した。
女の子が、まだフロアマップを見ていた。
「早く」
と呼ばれている。
女の子が、フロアマップをずっと眺めているあなたを見た。
彼女は、気づいていた。
あなたが、お店を探しているわけではないこと。
今日行くお店は、すでに予約していることも、彼女は気づいていた。
そして。
今度は、どこに行こうかを、シミュレーションしているのも、彼女は気づいていた。
彼女は、この瞬間、学んでいた。
一緒に食事をする相手は、選ばなければ、成長しないことを。
彼女は、今日、早めに切り上げて帰るだろう。
「こんな男性も、いるんだ」
彼女が、あなたから希望を学んだことを、私は嬉しかった。
あなたは、彼女に人生のマップを見せてあげた。