#858 セミヌードを、撮られたい。
あなたの写真の撮り方が好き。
あなたと、洋食レストラン。
夜は、ビアレストラン。
昼間は、日本では流石に、ビールを飲んでいる人はいない。
女性客が、多い。
ビアレストランだけど、食事のレベルが高い。
特に、洋食がおいしい。
私は、ナポリタン。
懐かしい昔ながらのナポリタン。
トマトソースではなく、ケチャップのナポリタン。
あくまで、昭和の喫茶店風のナポリタンが好き。
あなたは。
あっ。
その手もあったか。
オムハヤシ。
私の選択肢は、ナポリタンか、オムライスか、ハヤシライスの3択だった。
それを知ってて、オムハヤシにしてくれた。
しかも、ご飯が、白ごはんではなく、チキンライスというところが、嬉しい。
きのこピラフになってしまうと、おしゃれすぎ。
あなたは、さっと分けて、半分くれた。
インスタに、載せれば。
私が勧めると、あなたはさっと、写真を撮った。
勧めてから、しまったと思った。
撮るなら、食べる前。
食べかけの写真は、どうしても、おしゃれに撮れない。
「こんな」
写真を、見せてくれた。
どうして。
おいしそう。
むしろ、分ける前より、美味しそう。
しかも、オムライスの断面が見えて、チキンライスが見えている。
オムハヤシのセミヌード写真を、見た感動だった。
オムハヤシが、あなたに照れながら、撮影される喜びを感じていた。