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#859 プチプチみたいに。

あなたのプチプチが好き。
今日は、会議。
珍しく、白熱した。
意見が、真っ二つに、割れた。
どちらも、譲らない。
そういう時。
あなたは、静かだ。
多くを、語らない。
というより。
むしろ、黙っている。
そして、聴いている。
ちょうど。
ぶつかる二つの派の真ん中に、座っている。
まるで、緩衝材のプチプチのように。
あなたがいなかったら、話は決裂してしまう。
「じゃあ、こうしませんか」
とも、
「まあまあ」
とも、言わない。
ただ、黙って、聴いている。
微笑みながら。
あなたの心の声は。
(どちらの言うことも、正しいんだよね)
本当に、そう思っている。
迷っている訳でもない。
逃げているわけでもない。
ただ、頷きながら、聴いている。
やがて。
一方が、折れた。
どちらも、大人。
あなたは、最後まで、特に、何も言っていない。
だけど。
社長は、感じていた。
(あなたがいると、安心)
それが、あなたの役割。



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