#869 根性のある、かわいい子。
あなたの講演の後が好き。
今日は、あなたが講演。
私は、あなたを待っている。
先に、お風呂に入る。
あなたが買っておいてくれたお寿司を食べた。
一緒に食べることができなくても、買っておいてくれるのが、うれしい。
お風呂上がりに、あなたからメールが届く。
「今日の講演は、盛り上がったよ」
よかった。
映像が、浮かぶ。
みんなが、テンションが上っている。
パジャマで、くつろぎながら、盛り上がっている所を想像した。
あらっ?
盛り上がったということは。
根性のある可愛い子が、一緒についてきてしまったら、どうしよう。
すっぴんではなく、メイクをしないといけないかな。
お茶の用意をしないといけないかな。
それとも、パジャマのままの方がいいかな。
どんな子だろう。
きっと、かわいい。
かわいい子は、根性がある。
根性がある子は、かわいい。
根性がないと、あなたとつきあうことはできない。
私も、かわいい子が好き。
根性がある子も、好き。
根性がある子は、さりげなく横入りができる。
まともに並んでいては、あなたというチャンスは、つかめない。
想像してしまった。
ピンポン。
チャイムがなった。
どきどき。
かわいい子を迎える顔で、ドアを開けた。
あなたの優しい微笑みがあった。
あなたの後ろを、見た。
あなた一人だった。
あなたは、笑っている。
でも、私には、見えた。
根性のある子の魂が、あなたの肩に、乗って微笑んでいた。
ようこそ。