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#870 まるで、踊るように撮る。

あなたのツーショットの写真の撮られ方が好き。
今日は、あなたとパーティー。
外国の大使が集まるパーティー。
海外の美人も、大勢いる。
日本の来賓も来ている。
海外の美人に、日本の男子が、写真を申し込んでいる。
うーん。
その姿が、何十年も前のハリウッド映画の中に出てくる日本人と、どれだけ進化しただろうか。
パーティーなので、同時配信されなかったのが、幸い。
でも、この写真を、御本人のSNSであげた時、何も感じないのだろうか。
そもそも。
写真を撮る前から、接し方が、切ない。
江戸時代から、日本人の男性は、変わっていないのだろうか。
そうじゃない。
明治初頭の日本人は、欧米に行って、評価されたという。
欧米のマナー走らなかったはず。
でも評価された。
それは。
明治初期の日本の男性が、武家出身者だったから。
武家は、厳しい作法を身につけていた。
それは、武家の作法を知らない欧米の上流階級にも、リスペクトさせる何かがあったに違いない。
欧米視察に行った明治の政治家たちは、欧米のマナーを習得した。
それは、そもそも武家の作法が、ベースにあったから。
あなたが、明治の政治家の気配を漂わせているのは、和と洋の作法のベースがあるから。
さっきから、あなたの前を、何人もの外国人女性が、通り過ぎる。
それは、偶然ではない。
外国風のお誘い。
一人の外国人女性が、あなたに話しかけてきた。
一緒に写真を撮ってほしいとのことだった。
あなたは、微笑んで、彼女の隣に立った。
彼女は、あなたに、ぴったりと密着した。
さっきまでの写真のぎこちなさを、解消するかのようだった。
ツーショットの写真を撮るだけで、エスコート力がわかった。
それを、見ている私が、とろけた。



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