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#889 話しかけ、させる。

あなたの話しかけ方が好き。
あなたと、銀座のレストラン。
レストランは、5階。
1階が、ショップ。
いきなり、レストランに行くのかと思ったら、ショップに寄り道。
かわいいスイーツが、いっぱいある。
奥の部屋に、カレーと、ワインボトルのセット。
ワインかと思ったら、なんとお米。
新米をかけて、ヌーボーと書かれている。
遊び心がある。
ロゴマークの焼き菓子は、化粧缶が4色。
選べるのが、楽しい。
ロゴマークのチョコも、10色。
真剣に、選び始めているあなた。
「どれが、好き?」
私も、見つめる。
「1個からでも、大丈夫ですよ」
スタッフの女性が、話しかけてくれる。
「1個だと、箱は」
あなたが聞くと、
「箱は、5個以上になります」
それを聞いて、あなたは、もうなにか別の箱に入れようと、作戦が始まっている。
あなたは、ショップの人に話しかけるのが、うまい。
いつも、気がついたら、もう話し始めている。
最初に、なんて声をかけたのか、聞き漏らす。
ちがった。
聞き漏らしたんじゃない。
話しかけていない。
相手に、話しかける隙間を与えている。
話しかけやすいように、している。
今も。
じっと、眺める。
そして、私に、振る。
そうすることで、彼女は話しかけやすくなった。
話しかけやすくするのは、話しかけるより、より高度な技。
レストランに行く前から、サプライズをもらった。



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