＃891 文字ではなく、絵で。

あなたの映像化力が好き。
あなたと、レストラン。
プリフィックスメニュー。
前菜、メイン、パスタ、デザートを、それぞれから選ぶ。
種類が、多い。
迷う。
ファミレスのように、写真がない。
そんな時。
あなたは、私を見て、ニコニコしている。
もう、決まっている。
速い。
もう決まった。
いつも。
あなたは、メニューを選ぶのが速い。
いつも、同じのを選んでいるからではない。
初めての珍しいものも選ぶ。
それなのに、速い。
あなたは、メニューを見た瞬間に、映像を思い浮かべている。
文字を映像に置き換えるスピードが、速い。
あなたは、文字で見ていない。
映像で見ている。
文字で考えるのではなく、映像で考えている。
それが、あなたの想像力。
映像で選んでいるから、速い。
知らない料理も、映像化している。
知識ではない。
もちろん知識も多いんだけど。
それ以上に、想像で補っている。
知識１に対して、想像が９ではない。
想像が、99。
あなたの想像の中に、私も、入れてもらっている。
これを頼むと、私がきっと、喜ぶだろうと。