#899 結果、そうなっている。
あなたの結果が好き。
あなたと、ファッションショー。
毎回、会場が、工夫されている。
「こんなところで」という場所で、開催される。
会場や演出を見るだけで、楽しい。
各国大使館の大使が、ご夫婦で出席している。
案内される席は、フロントロー。
最前列。
カメラに、映る。
そんな時。
あなたの組んだ脚を、見てしまう。
つま先まで、一直線に伸びている。
つま先が、大地に向かっている。
まるで、トーシューズを履いているかのよう。
普通、脚を組むと、背中が丸まる。
だらしなく見える。
あなたは、足を組んでも、まるでダンスを踊るよう。
骨盤が、立っている。
だから、足を組んでいるのに、背筋が伸びている。
向かい側から、あなたを見てみたい。
隣に座っているのに、そんなことを考えている。
あなたをマネして、つま先を一直線にしてみた。
あぶない。
脚が、一瞬で、つりそうになった。
あなたは。
ショーの始まる前から、ずっとつる姿勢を保っている。
ショーの間も。
あなたは、オブジェとなっている。
カメラに映るからではない。
場の空気に、溶け込んでいる。
溶け込むというより、楽しんでいる。
溶け込んでいるのは、結果。
楽しむから、溶け込んでいる。
つま先を伸ばしているのではない。
空気に溶け込むから、つま先が勝手に伸びている。
もはや、意識もしていない。
私の脚のつったのが、ほぐれてきた。