#901 思いの、コーディネート。
あなたの服装のプレゼントが好き。
あなたと、サンデーブランチ。
今日は、お寿司。
着物で、お出かけ。
偶然。
あなたは、私の着物の色と同じ色調の萌黄色のポケットチーフ。
仕事をする時は、白のポケットチーフ。
そして、入れ方は、TVホルダー。
今日は、パフ。
どうして、私が萌黄色の着物を着てくるのが、わかったのかしら。
言っていなかったのに。
あなたは、黙って、ニコニコしている。
偶然では、なかった。
あなたは、私が、この時期に合わせた服を着てくるであろうと、予測していた。
それに、コーディネートしてくれた。
男性の服装のバリエーションは、女性と違って、小物になる。
スーツは、ライトネイビー。
同じネイビーでも、ダークか、ライトで、がらりとイメージが変わる。
そういえば。
夜のお食事でも、あなたは、昼間と何かを変えてくれる。
それが、うれしい。
あなたの服装は、あなたのためではない。
私のため。
私への、プレゼント。
私への、思い。
それが、あなたの服装に表れている。
私も。
あなたのために、今日は萌黄色の着物を着てきた。
同じ色を着ることが、コーディネートではない。
同じ思いを共有することが、うれしいコーディネートになる。
お店のスタッフの女性が、微笑んだ。
私たちの服装のコーディネートを見て。
私の着物から舞い上がった花びらが、あなたの胸に飛び込んだように、見えた。