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#918 幸せな想像が、溢れて。

あなたとの幸せな想像が好き。
あなたと、美術館。
テーマは、愛。
あなたの推理は、音声ガイドにでてこない。
図録にも、書かれていない。
知らない人は、「そのお話は、どの本に書かれてるんですか」と聞く。
どの本にも、書かれていない。
書かれているとしたら、あなたが読んだ万巻の書。
しかも、あなた自身の恋愛体験。
図書館中の本を読んでも、あなたが絵から想像する話は、出てこない。
あなたが、美術史家でなくてよかった。
研究家は、事実をベースにしないといけない。
あなたは、作家。
想像するのが、本業。
あなたは、作家ではなく、想像家。
いつのまにか。
あなたのまわりに、人が集まっている。
一人で観に来ているスラリとした美人が、こっそり、あなたの想像を聴いている。
それが、どんどん増えていっている。
そんなことが、私には、嬉しい。
1枚の絵。
画面左サイドでは、女の子たちが、下着になって、水遊びをしている。
おっぱいも、出ている。
右サイドでは、コルセットのドレスを着た貴婦人が3人いる。
真ん中に、男性が一人。
隣りにいたカップルの男性が、言った。
「これは、女の子たちに見とれていた男性が、奥さんに怒られているところだね」
あなたは、違う観方をしていた。
あなたは、珍しく絵に近づいた。
貴婦人のドレスの背中が、わずかに開いている感じがした。
一人の貴婦人が、もう一人の貴婦人の髪のピンを外している。
ドレスの女性たちが、コルセットを外して、はやく水遊びに混じりたいという絵。
真ん中に要る男性は、あなた。
絵は、その人の体験でしか、想像できない。
そんな想像ができるのは、あなたに幸せな体験をいつもしてもらっているからね。



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