#959 商店街の、タクシー係。
あなたとタクシー待ちをするのが好き。
あなたと、食事をした帰り。
雨が、降り出した。
となると、いつもはすぐ捕まるタクシーが、なかなか捕まらない。
そんな時も、あなたは、イライラしない。
川下に、一台の車が停まっていた。
その先に、あなたは、歩いていった。
なぜに、川下に。
すると、そこには、おばあちゃんと娘さんが、立っていた。
「タクシー、お待ちですか」
あなたは、声をかけた。
まるで、ホテルマンのように。
停車している車の陰で待ってると、せっかく来ても、逃しますよというアドバイスは、あなたはしない。
「僕が拾いますから、濡れないところで、待っててください」
どこまで、ホテルマン。
おばあちゃんと娘さんは、お店のテントのしたに、下がった。
そこまでしなくても。
ということを、あなたはする。
しなければならないからではなく、条件反射。
タクシーは、なかなか来なかった。
時折、あなたは、おばあちゃんを振り返り、笑顔を送る。
二人が、安心して、笑っている。
すると、川上に、またタクシーを広いそうな御婦人連れが現れた。
川上に。
それでも。
あなたは、むっとしない。
「タクシー、お待ちですか」
爽やかに、声をかける。
「あちらのお客様が、今お待ちですので、濡れないところで、お待ち下さい」
いよいよ、商店街でタクシー係になってしまった。
やっと、一台が拾えた。
おばあちゃんは、少女のような笑顔で、乗り込んだ。
それを、あなたは、笑顔で見送った。
次の一台が、来た。
まさか。
やっぱり、あなたは、後から来た御婦人連れを、先に乗せた。
こういうのを見るのが、私は大好き。





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