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#981 映像で、見られている。

あなたのオーダーのスピードが好き。
あなたと、ホテルの中華料理。
分厚いメニューが、渡される。
メニューの数が、多い。
隣のテーブルは、カップル。
「じゃあ、コースで」
という声が聞こえた。
こんな時、あなたは。
あなたが、スタッフを振り返った。
笑顔と、アイコンタクトで、スタッフの女性が駆け寄った。
「お決まりですか」
「アラカルトで」
しまった、のんびりしてしまっていた。
私は、まだ前菜のページしか見ていなかった。
あなたは、次々と、オーダーした。
私の好みは、見抜いている。
デザートまで、頼んでくれた。
あなたのオリジナル・コース。
それにして。
速い。
まず、メニューを読むのが速い。
あなたは、日本語を読んでいない。
中国語の漢字を読んでいる。
日本語より、英語より、中国語のほうが圧倒的に早く読める。
そして、組み立てるのが、速い。
もちろん、あなたも、初めてのお店。
あなたの中で、パッと見た瞬間、イメージが出来上がっている。
あなたは、映像を見ている。
読んでいるのではなく、見ている。
絵が、浮かんでいる。
それを、伝えている。
となりのテーブルの女性が、あなたのオーダーの仕方を見ていた。



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