#987 することは、決めている。
あなたの打合せが好き。
あなたと、ミュージアムカフェ。
今日は、あなたは編集者との企画の打合せ。
会議ではない。
ミーティングでもない。
まわりの人からは、雑談にしか見えない。
企画書も、ない。
こんなやりとりでいいのかと、ハラハラする。
でも、二人は、いたって、楽しそう。
むしろ、よくこれだけの雑談ができる。
この雑談が、そのまま、本になる。
本にしないと、もったいない。
きっと、ここから生まれる本は、この雑談とは、全く違う内容になる。
そこが、また面白い。
あなたは、楽しそう。
編集者も、楽しそう。
あなたは、何も質問しない。
想像で、話を広げる。
あなたは、次から次へと、アイデアを出す。
「いいですね」
編集者がいう。
では、それで決まるかと思う。
あなたは、次の企画を出す。
あなたは、感じている。
編集者が、本当にやりたい企画を。
編集者の「いいですね」には、二通りある。
社交辞令としての「いいですね」と、本当に自分がやりたい「いいですね」。
あなたは、それを感じ取る。
本当に編集者がやりたい「いいですね」が出るまで、アイデアを出し続ける。
あなたも、自分がやりたい企画があるはず。
それよりも、編集者がやりたい企画を優先する。
あなたが出す企画は、全部、あなたがやりたい企画。
それだけ、やりたいアイデアが、溢れている。
きっと、死ぬまで、やりきれない量のアイデアに溢れている。
コーヒー一杯で、2時間半。
間違っていた、3時間半たっていた。
あなたは、その企画が面白いからするのではない。
もう、その編集者と、することは、決めている。