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#988 満足より、一体感。

あなたの一体感が好き。
あなたと、ホテルで会食。
総勢、8名。
中華レストラン。
回転テーブル。
あなたが、アラカルトで、料理を選んでくれる。
コース料理もいいけど、あなたが組み立ててくれるオリジナルコースが、好き。
食べたいモノばかりあって、しかも、きちんとコースになっている。
かっこいいけど、食べたいかどうか、というメニューは、入っていない。
しかも、デザートが多めなのは、女心を、わかってくれている。
回転テーブルなので、あなたの鮮やかな取り分けを見ることができない。
それがちょっと、残念。
それでも、メニューを決める素早さは、見ることはできた。
8人だと、会話が、割れやすい。
それでも、8人が、同じ話題を話している。
偶然ではない。
あなたは、会話が2つに割れかけた時、さりげなくつないでいる。
会食の楽しみは、食べることではない。
あなたは、満腹を目指していない。
満足でもない。
あなたが目指しているのは、一体感。
それは、ベッドでも同じ。
そのために、会話を、割らない。
割れかけると、まとめる。
その場にいる私達は、どうつないでいるか、気づかない。
たまたま、割れなかったと、感じている。
8名で、四角いテーブルが2つの時もある。
ホテルだと、その2つのテーブルが、間を空けて、余裕をもって離れている。
それでも、あなたは、会話を2つに割らない。
あなたが、座長的に話しているわけではない。
聞き手なのに、会話を割らない。
私の前に、デザートが来た。
取ろうとした時。
きゃっ。
突然、回転テーブルが、逆回転をした。
誰かが、逆に回した。
次の瞬間、回転テーブルが、そっと止まった。
あなたが、そっと止めていてくれた。



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