＃995 哀しみの、優しさ。

あなたの哀しみの笑顔が好き。
お寺にお参りした。
33年に一度の特別拝観。
その後、レストランへ。
ネットで話題になって、人気レストランになっていた。
前来た時と、感じが変わっていた。
たしかに、前よりは、賑わっている。
だけど、何かが違う。
スタッフの緊張感が、ゆるくなっている気がする。
繁盛すると、こうなるのも、致し方ない。
前来た時のスタッフが、いなくなっている。
やっぱり、ミスが起こった。
そのミスに、あまり何も、感じていない気配だった。
現場のスタッフだけではなく、リーダー格の人も、なにも言わなかった。
そんな時。
あなたは、怒らない。
そもそも、あなたが、怒っているのを、見たことがない。
これは、さすがに、怒るでしょという時でも。
あなたは、微笑んでいる。
優しく、微笑んでいるようにも、見える。
一方で。
ちょっと、哀しげなようにも、見える。
これは。
さっき、お寺で見た、仏様の表情。
仏様の顔は、表情が、わからない。
トータルでは、優しい。
その中に、哀しさが、潜んでいる。
ある意味、哀しさの表情に、怒りよりも、厳しさを感じる。
仏様は、見る人の心を映し出す。
全てを、見通されている。
それでいて、知らないふりをしている。
その前で、人は、自ら気づき、反省する。
仏様は、鏡。
あなたも、鏡。
見る時の心情で、全く変わる。
あなたの哀しみの中に、優しさを感じた。