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悪の華【電子コミック】

悪の華【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
柳沢きみお 163ページ ★★★★☆

人気ドラマ「特命係長只野仁」の原作・柳沢みきおが送る、芸能界の闇に生きる男の復讐劇

元大手芸能プロダクションの社員、津島研一郎は麻薬取締法違反での懲役2年の実刑を終え、出所した。この事件の真相は当時、津島が所属していたマルAプロダクションの人気ミュージシャンが麻薬をバラ撒いているらしいと噂になった時に、社長から身代りになってくれれば2億円を支払うと言われ、その話に乗ってしまったものだった。
しかし、出所後に事件の真相を探ってみると、どうやら麻薬をバラ撒いていたのは社長本人で、偽装逮捕を装い、当時の津島の婚約者である順子を我がものにするために、津島を刑務所に押し込めたことが判明する。
2億円欲しさに全てを捨て去った自分への後悔と、社長への憎悪の日々。手元に残った金で毎晩飲んだくれる日々を送っていた。
ある日、酔っぱらって道端で倒れている横で男女の喧嘩に遭遇する。男が女に手をあげようとしていたため、仲裁に入ると男はそのまま逃げて行った。残った女の話を聞いてみると芸能界に入って有名になりたいという。気まぐれではあったが、この女をプロデュースしてみようと考え始めた津島だったが…。
人気ドラマ「特命係長只野仁」の原作・柳沢みきおが送る、芸能界の闇に生きる男の復讐劇。

 

<みんなの感想>

◆芸能界に生きる一人の男の愛憎劇

主人公の津島は、社長に対する憎しみよりも、人生を2億円で売ってしまったという、その当時の自分の弱さ、後悔している思いの方が強い。何もかも捨てて、第2の人生を送るという選択肢があったにも関わらず、芸能界でまたのし上がろうとするのは、社長への復習と婚約者だった順子を取り戻したいという強い思いからだが、どこかで自分が社長に勝ったとしても、二度と順子とはよりを戻せないだろうと理解しているような描写は悲哀を誘う。

◆細かい山岳描写に思わず唸る

話の流れとして、芸能界に幻想を抱く女、売れないベテラン俳優や、偶然飲み屋で見つけた売れそうなイケメンなど様々な試金石を、過去を代償にした大金でプロデュースして、自分を嵌めた元社長を相手に芸能界で勝負を挑む、という展開がワクワクします。
また、社長が津島の才能を認めているため、アリと巨人のような関係ではなく、恐れるが故に全力で潰しに来るというところが面白いです。
今後、どういった登場人物たちが津島によって変わっていくのか、そして社長の元に去って行った順子との関係がどうなっていくのか、楽しみですね。




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