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11人いる!

萩尾望都の11人いる!(電子コミック)のレビュー感想

11人いる! 第21回小学館漫画賞少年少女部門受賞【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
萩尾望都 323ページ ★★★★☆

<11人いる! あらすじ/作品紹介 第21回小学館漫画賞少年少女部門を受賞> 

『11人いる!』はSF漫画の巨匠『萩尾望都』の代表作の一つで始終見どころ盛りだくさんの作品。1975年『別冊 少女コミック』にて連載された本作は、第21回小学館漫画賞少年少女部門を受賞するなど評価の高い作品で1977年には、NHKにてテレビドラマ化、さらに1986年にはアニメ映画化もされています。

あらすじは、宇宙大学最終試験のテスト生である主人公タダトス・レーンが10人しかいるはずがないテスト生が11人宇宙船の中にいることによって、様々な境地に追い込まれていく物語です。誰が偽物のテスト生で何のためにいるのか?また宇宙船の中で53日間生き延びるという最終試験に合格出来るのか?など、不安に戸惑うテスト生達の心境が描かれているところが大きな見どころとなっています。そして、船内で起きる様々なアクシデントにより心理的に追い込まれていくテスト生達がいかなる行動を取っていくか、結末を見るまで息がつけない程スリリングなストーリー展開を繰り広げている作品です。

<11人いる! みんなの感想>

◆11人いる!は、SFでありミステリーでもあります。詳しい内容も知らせないままストーリーが進み、いきなり大きな問題に当たります。それぞれの星から集まった若い宇宙飛行士候補生が、それぞれの星の文化の壁を乗り越えて困難を乗り越えていくさまは、緊張感を常に生み、最後まで飽きのこない展開です。
有名な漫画なのと、タイトルのインパクトで、他の漫画でもちょくちょくネタになっています。漫画ファンは必読です。

◆11人いる!とは萩尾望都の書いた現在では古典に分類される少女SF漫画です。ただしその重厚なストーリー展開や世界観などは性別を選ばず読む事ができ、また単行本一冊とはとても思えない読みごたえもあり名作といって差し支えありません。
一部に同性愛に見えなくもない表現もありますが直接的な描写は一切なく、人前でも安心して読む事が可能です。



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