#142 あなたといる時の、私が好き

 あなたが、好き。
 と、思っていた。
 そうじゃないことに、気づいた。
 あなたが好きじゃないという意味じゃない。
 あなたといる時の私が、私は好き。
 あなたと一緒にいる時の私が、私の中で一番好きな私。
 仕事をしている時の私も、勉強している時の私も、好き。
 でも、一番好きなのは、あなたと一緒にいる時の私。
 いろんな私がいる。
 ガマンして、頑張っている私もいる。
 それはそれで、嫌いじゃないけど。
 あなたと一緒にいる時の私は、ガマンしていない。
 ありのままの自分でいられる。
 あなたに、かわいがられたいと思う。
 でも、むりにかわいがられるために、不自然なことは何もしていない。
 思い切り、淫らになれる。
「今日は、思い切り、エッチがしたいの」
 と、あなたにだったら、言える。
 黙っている時も、話している時も、あなたと一緒にいる時の私が、一番好き。
 あなたの腕の中にいる時だけじゃない。
 あなたと一緒にいるだけで、好きな私になれる。
 あなたを、思い浮かべるだけで、好きな私になれる。
 ときどき、あんまり好きじゃない私になりそうな時もある。
 ムッとして、小さくキレそうになっている私もいる。
 そんな時も、あなたのことを思い出すだけで、好きな私に戻れる。
 あなたも好き。
 あなたと一緒にいる時の私も、同じくらい好き。
 けっこう、いけてる気がする。
 今、あなたの腕の中での私を、鏡で見てみたい。
 水のあふれる音がした。

 

~次回は1月11日(月)更新予定です~



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