#145 特別展望台に、連れてって

あなたの特別展望台コースが、好き。
あなたは、展望台で終わらない。
私を、特別展望台に連れて行ってくれる。
そこは、秘密の入り口。
みんなは、知らない。
私も、知らなかった。
こんなところに、特別展望台への入り口があったなんて。
私の身体の中の、特別展望台。
展望台が、いちばん高い所だと思っていた。
それより、高い所があったなんて。
あなたは、特別展望台への入り口を、悠々と通り抜けた。
まるで、タワーのオーナーのように余裕綽々(しゃくしゃく)で。
狭い階段を上る。
狭い階段を上り切ると、一気に、世界が広がった。
中から、外にでたような快感。
帽子が、飛ばされそうになる。
展望台とは、まるで景色が違う。
私を、高みに、いざなってくれる。
展望台の屋上のようになっている。
ぐるりと一周すると、太陽の当たっている方角と、影の方角がくっきり分かれる。
太陽が、近く感じる。
風も、地上の風とは違う。
足元が、スースーする。
今、私は、ベッドの中で、あなたに抱かれている。
そんなことを、忘れさせてしまうくらいの眩惑感を感じる。
タワーは、男性の象徴だと思っていた。
タワーは、女性の象徴であることに気づいた。
このまま、特別展望台で、ずっとこうしていたくなった。
見上げると、避雷針があった。
雷が落ちるところを、想像した。

 

~次回は1月22日(金)更新予定です~



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