#149 眠そうな顔が、好き

あなたの眠そうな、顔が好き。
あなたは、ギリギリまで戦っている。
私の前で、戦いの緊張感が、ほどけていく。
眠さなんて知らないという勇者が、今、こうして眠りに落ちそうになっている。
眠そうなのを、私に隠さないのがうれしい。
そのまま、眠ってほしい。
それでもあなたは、腕枕をはずさない。
精一杯の愛情で、私を抱きしめてくれている。
あなたの瞼は、完全にくっつきそうになってるのに。
それでも、私を見つめようとしてくれる。
意識のなくなりそうな瞬間に、私に話しかけてくれる。
私の名前を、呼んでくれる。
凛々しいあなたも好き。
眠そうなあなたを見ることができるのは、あなたにかわいがってもらえる女の子の特権。
気を許していない相手には、決して見せない。
あなたは、ライオン。
ジャングルでは、眠そうなところを見せない。
でも、私の前で、誰にも見せない眠そうな顔を見せてくれる。
眠くなるのは、当たり前。
ライオンのあなたは、あんなに戦って、みんなを守っているのだから。
眠くて、でも、まだなんとか頑張って起きている。
そんな時間のあなたが、好き。
あなたの深い二重瞼が、三重瞼になっているのも、好き。
あなたは、もう半分、夢の中にいる。
夢の中と、現実とを、行きつ戻りつしている。
私には、もうひとつの楽しみがある。
あなたが目覚めた時に、まだ半分夢の中にいる顔。
まだ、寝ぼけ眼のあなたを見ることができるのも、あなたに愛されている女の子の特権。

 

 

~次回は2月5日(金)更新予定です~



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