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#154 私に名前を、つけて

あなたに、名前を呼ばれるのが、好き。
あなたは、名前を呼んでくれる。
外国人みたい。
日本の男の子は、女の子の名前を呼ばない。
最初に会った時から、名前を呼んでくれていた。
気がつくと、あなたが私を呼ぶ呼び方は、あなたしかしない。
友達とも、両親とも、違う呼び方をする。
あなただけの呼び方をされると、あなたと特別な関係になれる。
特別な女の子は、あなたのお城に、お部屋をもらえる。
そこで、自由にしてていい。
なんていう贅沢。
安心できるお城があって、しかも自由。
鍵も、かかっていない。
あなたに、特別な呼び方をもらった女の子は、あなたのお城にお部屋をもらった女の子。
ニックネームじゃない。
あなたが、新しく名前をつける。
あなたに呼ばれることで、新しい自分になれる。
名前は、魔法。
呼ばれることで、その人の言うことを、聞きたくなってしまう。
ベッドの中で、呼ばれたら、ご奉仕したくなる。
あなたの名前の呼び方は、優しい。
あなたに呼ばれると、もう何百年も前から、その名前だった気がする。
みんなが呼ぶ名前のほうが、世をしのぶ仮の名前に感じてしまう。
お城の外の人がいる時は、みんなが呼んでいる名前で呼ぶ。
お城の中の人だけの時は、あなたがつけた名前で呼んでくれる。
その使い分けが、またセクシーに感じる。
女の子たちのあなたの呼び方も、まちまちなのも楽しい。
みんなが、好きなように呼んでいい。
そこに、違和感が何もない。
名前をつけられたら、魔法にかかっている。

 

~次回は2月22日(月)更新予定です~



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