#159 風邪の汗に、びっしょり

あなたの、熱が、好き。
久しぶりに、風邪を引いた。
熱が出るタイプの風邪だった。
頭が、ぼんやりした。
ベッドで、寝ることにした。
ぼんやりした頭の中で、あなたのことを考えていた。
浮かんできた。
こんな時にでも、あなたは来てくれるのが、うれしい。
夢なのか、現実なのか、わからない。
汗を、びっしょり、かいている。
Tシャツを、何度着替えても、汗が出る。
パンツまで、びっしょり、濡れている。
風邪を引いて、しんどいはずなのに、汗をかくのが、気持ちいい。
あなたに愛される時も、私は、汗びっしょりになる。
あなたの上にまたがった私の身体から、あなたの身体の上に、汗が滴り落ちる。
背中から、シャワーを浴びたように、汗が流れ落ちる。
あなたは、優しく、拭いてくれる。
ごしごし拭かない、あなたのタオルでの拭き方が、好き。
それで、ますます、汗が出る。
私の脳は、混乱している。
私の身体が汗をかいているのが、風邪によるものなのか、あなたに抱かれていることによるものなのか、わからなくなっている。
体温を上げて、汗をかくことで、身体の中に侵入したウイルスを退治するらしい。
ということは、あなたに抱かれて、いつも体温が上がっている私は、いつもウイルスを退治してもらっている。
風邪を引いて、汗が出ているのも、あなたに抱かれる感覚を思い出すために、脳がわざとしているに違いない。
あなたの、お注射をしてもらうために。
私の脳も、なかなかのいい女っぷりね。



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