#171 一つの身体になって、感じる
あなたの、一体感が好き。
あなたは、いつも、私の感じていることを、感じ取ってくれる。
さすがだなと、思っていた。
でも、ひょっとしてこれは、と考えた。
あなたは、私が思っていることを、感じ取っているのではないんじゃないか。
あなたは、私が感じていることを、私と同時に感じているのではないか。
あなたは、私の身体に、一体化している。
だから、私が、こうしてほしいと感じると、すぐしてくれる。
もちろん、優しい人だから、そうしてくれる。
でも、それより、早い。
私が、いきそうになる。
あなたは、私がいきそうになっているのを、感じる。
目で見てではなく、身体が一体化して、感じる。
いきそうだけど、もう少し、いきそうなところをガマンして、ためたい時も、わかってくれる。
いかさないように、続けてくれる。
そして、何回か、ガマンをためたあと、とうとう私は、ガマンできなくなる。
もう、いくのをガマンできない。
いってしまいたい。
そう思った時、あなたは、動きを止めてくれる。
そっと、私を支えてくれる。
あなたの支えてくれた大きな手の中で、私は、グライダーになる。
ゆっくりと、昇りつめて、いくことを、自分のタイミングで味わうことができる。
あなたが、味わわせてくれる。
どうして、いくのをためる時が、わかるのかしら。
もういこうとしていることも、わかるのかしら。
不思議だった。
でも、確信した。
あなたは、私と一体化している。
一体化は、合体することじゃなくて、同じ身体になることね。
私が、気持ちいい時、まるで自分の身体が気持ちいいと感じるように、気持ちいいと感じている。
だから、私よりも、私の気持ちよさが、わかってくれる。
今も。