#172 またがりたくなる、あなたの身体

あなたに、またがるのが、好き。
アフォーダンスについての本を読んだ。
たとえば、椅子を見ると、座りたくなる。
取っ手を見ると、持ちたくなる。
その使い方を、教わっていないのに、そうしたくなる。
トリセツがなくても、そうしてしまう。
それが、アフォーダンス。
あなたの身体は、まさに、アフォーダンスの教科書に載せてほしい身体。
あなたは、眠っている。
あなたの唇を見ているだけで、キスしたくなる。
これは、きっと性欲じゃない。
あなたの唇が、取っ手のように、そうさせるのね。
眠っているあなたの唇を味わいたいので、起こさないように、そっとキスする。
起きている時のキスとは、違う感じ。
高ぶる。
特別なキス。
なかなか、こんなチャンスはない。
つい激しくなってしまうそうになるのを、ぐっとこらえる。
こらえると、ますます快感が大きくなる。
あなたの身体を、見てしまった。
あなた自身が、また「取っ手」になって、私を誘う。
キスと同じように、あなたを起こさないように、そっと口に含む。
起こさないように、味わう。
唇よりも、さらに気をつけないと。
あなたは、眠り続けている。
あなたの形が、変わる。
そのなると、誘われる行為が、変わる。
あなたに、またがりたくなる。
あなたを起こさないように、またがる。
取っ手が、無数の人に持たれたように、あなたも眠っていうちに、無数の女の子にまたがられたことを、想像した。
想像することで、いってしまった。
あなたを、起こさないように。



【中谷先生のおすすめ電子書籍TOP3】 紹介記事はこちらからどうぞ



» page top