» page top

#189 ご奉仕しやすい、髪形に

 変なところで、あなたのことを考えるのが、好き。
 今日は、美容院で、あなたのことを考えた。
 好きな人のために、髪形を考えるのは、当たり前。
「今日は、どうします?」と聞かれて、私も、あなたに会った時に、と考えた。
 その次に、あなたを味わう時のことを考えていた。
 ポニーテールにしやすいようにしておくと、あなた自身を味わいやすい。
「ポニーに、できるようにしてください」
「そうですね、お仕事とかされる時、邪魔になりますからね」
 お仕事といれば、私にとって、一番大事なお仕事です。
 一番、楽しいお仕事。
「どんなお仕事ですか」
 そう聞かれて、一瞬、思い浮かべてしまった。
 耳が、赤くなった。
「ちょっと、うつむくような……」
「料理関係か何かですか」
 料理と言えば、味わっているので、はずれでもない。
「後ろポニーにして、サイドを垂らすというのも、人気ですよ」
 思い浮かべた。
 それだと、お仕事がしにくいかな。
「前にこう、垂れないほうが、いいですね」
「そうなんですね」
 美人の美容師さんに、「どんなふうに、ご奉仕されてるんですか」と聞かれているみたいで、照れた。
 実際に、見てもらっても、かまわない。
「ああ、これなら、こんな風に、まとめるといいですね」
 とか、その場でしてもらうところを想像した。
 そ、考えながら、やっぱり、あなたに私の髪が下りてくるのを、押さえてもらうのも好きだし。
 これって、なんて説明すればいいかな。



【中谷先生のおすすめ電子書籍TOP3】 紹介記事はこちらからどうぞ