20代は我慢をしなければならないのか
今20代の人というのは、ほぼ全員がいわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる人達です。
上の世代が行った教育にもかかわらず、ゆとり世代は、と言われることに辟易としている人も多いかもしれません。本書は、そんな「ゆとり世代バッシング」とは真逆を行く、「20代ではしなくても良いこと」を記している一冊です。
20代というのは、まだまだ人生や社会について、精通していると言える年齢ではありません。だからこそ多くのことを経験するべきで、多くのことを我慢するべきだ、と言われることが多かもしれません。本書においてはそうではなく、20代において無理をする必要はない、頑張る必要はない、心配する必要はない、としているのです。
あまりに楽観的だ、と感じてしまう人も多いかもしれません。しかし、「20代において人生のルートをすべて決めてしまうというのはあまりに早計だ」、というのが本書における考えかたになっています。それこそ、「20代はまだまだ人生や社会について精通していないからこそだ」という想いなのではないでしょうか。
何も、一度務めた会社に一生務めなければならないわけではありません。それは終身雇用制度という確固たる保証があった時代だから言えていたことで、平成の今は通用しないことだということがわかってきます。