
ウチは衝突はあるものの、あまり長引くことはないですね
――現在、お使いになっている電子書籍端末、興味のある端末を教えてください。
テキストものは「iPhoneSE」、漫画、図版は「iPad mini 2」で読んでいます。妹尾は「iPhone6」と「Kindle Fire HD 8.9」。あとはアシスタントさん用に「Kindle PaperWhite」と「Kindle Fire 7インチ」があります。いまアシスタント用に「Kindle Fire 7インチ」をもう1台買うかどうか、悩んでいます。大画面は横になりながら読むのが大変なので、電書端末としては、あまり欲しいとは思いません。
――マンガ家のユニットを組みながら夫婦でもあるお2人ですが、お仕事で衝突した時や、夫婦として険悪な時に、家庭・仕事に影響があるのではと思ってしまうのですが……。そういうときはどのようにしているのでしょうか?
それについてよく聞かれるんですが、ウチは衝突はあるものの、あまり長引くことはないですね。仕事に差し支えますし。でもみなさんも職場で誰かと険悪になっても、そうそう長くは引っ張らないですよね。少なくとも表面的には。それと同じだと思います。いや、これだと、実は引きずっているみたいですが、大丈夫です(笑)。
――以前ほかのインタビューで「漫画家がレビューをやることが諸刃の剣となる」とおっしゃっていましたが、プラス面・マイナス面はどのような点でしょうか。
プラス面は、描くような気持ちで読めることですね。ともすれば、担当編集者でも気づかないような微妙な描き手の機微みたいなものを漫画家同士だからこそ拾えることはあると思います。マイナス面は、それはもう書きづらいです。何を書いてもブーメランになって自分に返ってきてしまいますから。
――「第39回ちばてつや賞」で「一般部門ちばてつや大賞」を受賞していらっしゃいますが、ちば先生の作品はお好きですか?
実は、ウチの代表作『東京トイボックス』シリーズのキャラクタの配置は、『あしたのジョー』をトレースしています。主人公の天川太陽が矢吹ジョー、ライバルの仙水伊鶴が白木葉子、ヒロインの月山が丹下段平のポジションです。それくらいに、ちばてつや先生の作品が好きです。
――最近読んだおすすめの本や漫画があれば教えてください。
手前味噌で恐縮ですが、ウチで表紙イラストを描いた柳井政和さんの『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』が面白かったです。正直、スケジュールが厳しくて、一度はお断りしようかと思ったんですが、ゲラを読んだら、これがもう止まらない。むしろ描かせてください、といった勢いで描きました。8月29日(月)発売です。ウチの作品が好きな人だったら、間違いなくハマると思うので、ぜひ読んでみてください。
うめ
小沢高広(シナリオ・演出)、妹尾朝子(作画・演出)からなる漫画家ユニット。代表作は『東京トイボックス』『大東京トイボックス』『南国トムソーヤ』など。2010年に日本人漫画家として初めてAmazon「 Kindleダイレクト・パブリッシング」で『青空ファインダーロック』をリリース。現在、スティーブ・ジョブスの若き日を描いた『スティーブズ』を連載や『二ブンノイクジ』を「ママテナ」「cakes」で連載している。7月末より、『スティーブズ』の新刊5巻が、絶賛発売中。












