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82分署(1) 女囚地獄編

篠原とおるの82分署女囚地獄篇(電子コミック)レビュー

82分署 女囚地獄篇 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
篠原とおる 160ページ ★★★★☆

ハードボイルドマンガの超傑作

82分署は1978年8月~1982年の3月まで連載されていたハードボイルドマンガの傑作の1つです。今までは秘密の存在とされていた警視庁にある「82分署」の活躍を描く作品で、正規の手続きを踏んでは捕まえられないような極悪犯罪のみを扱う警視庁の特殊部署になります。通称は「ワニ分署」と呼ばれ、極悪犯人たちを通常ではありえない方法を使いながら捕まえていきます。ワニ分署所属の美女・火野三夏と大柄な怪力女・加倉リンは強力な肉体と精神の持ち主。ある時から、組むことになったふたりは性格も容姿も正反対。いがみ合う2人だが、ある事件をきっかけに…といったあらすじの作品。

表紙の絵はご覧のとおり(笑)で、最近の若い子にはウケる絵柄ではないかも知れません。しかしこの漫画を読み進めるうちに「迫力」と「かっこよさ」の虜になることうけあいです!最近のマンガ作品しか読んでない方には、絵柄だけでちょっと買う気がおきないという方もいるかもしれませんが、作品を読んでいくうちにどんどんキャラの魅力に引きずり込まれます。そしてマンガ内容も面白いです。

ちょっと昔の劇画は苦手という人も是非読んでみてください。ジャンル的にはハードボイルド作品でハードボイルドというと渋い親父や青年がクールに活躍する作品が多いものですが、82分署のメイン登場人物は三夏とリンの女性二人という変わり種です。私はこの電子書籍に出会うまで82分署というマンガの存在すら知りませんでしたが、埋もれさせてしまうには惜しい傑作マンガです。とはいえまったくのマイナー作品というわけではなく何回も映像化もされている作品ですので、少なくとも多くの人が認める良作であることは間違いありません。



5件のコメント

絵よりも内容面白いね
表紙の絵が凄すぎてちと迷いましたがかなり面白いです。二巻も買おうと思います(≧∇≦)
不適女子
今では涙も、女も捨て修羅の道を歩くミカの過去の話が涙なしでは読めません! 高校2年生のミカは、両親を失い、自らのアルバイト代で弟を学校に通わせるという健気さ! にも関わらず運命は非道なもので、彼女をどん底につき落とす魔の手が襲うのです。 しかも彼女を助けるために、愛する人すら失ってしまう始末。 最もダークなヒーロ誕生談といったとろこでしょうか。
みゅ
女子で劇画にも縁遠いのですが、読んでみたらめちゃくちゃハマってしまいました!中でも女子刑務所への潜入調査の回がすごい!
うーん最高
幾度もVシネ化された原作漫画が復刻ということで読んでみましたが最高でした! まさにこれぞ劇画!卓越した画力、バイオレンス、裏社会と三拍子揃っています。美人のミカと、デカ女リンのバディもキャラが立ってて素晴らしい。
佐々木
その名を知らない人はいない「女囚さそり」シリーズの原作者篠原とおるが手がけた名作劇画。 さそりシリーズを書いただけあり、冷酷非情な女を描かせて篠原とおるの右に出るものはいないってくらいカッコイイ! またどのエピソードでも、とりあえず一度は脱がせるというサービス精神にも感服! 日本漫画を代表する名作です。

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