ハードボイルドマンガの超傑作
82分署は1978年8月~1982年の3月まで連載されていたハードボイルドマンガの傑作の1つです。今までは秘密の存在とされていた警視庁にある「82分署」の活躍を描く作品で、正規の手続きを踏んでは捕まえられないような極悪犯罪のみを扱う警視庁の特殊部署になります。通称は「ワニ分署」と呼ばれ、極悪犯人たちを通常ではありえない方法を使いながら捕まえていきます。ワニ分署所属の美女・火野三夏と大柄な怪力女・加倉リンは強力な肉体と精神の持ち主。ある時から、組むことになったふたりは性格も容姿も正反対。いがみ合う2人だが、ある事件をきっかけに…といったあらすじの作品。
表紙の絵はご覧のとおり(笑)で、最近の若い子にはウケる絵柄ではないかも知れません。しかしこの漫画を読み進めるうちに「迫力」と「かっこよさ」の虜になることうけあいです!最近のマンガ作品しか読んでない方には、絵柄だけでちょっと買う気がおきないという方もいるかもしれませんが、作品を読んでいくうちにどんどんキャラの魅力に引きずり込まれます。そしてマンガ内容も面白いです。
ちょっと昔の劇画は苦手という人も是非読んでみてください。ジャンル的にはハードボイルド作品でハードボイルドというと渋い親父や青年がクールに活躍する作品が多いものですが、82分署のメイン登場人物は三夏とリンの女性二人という変わり種です。私はこの電子書籍に出会うまで82分署というマンガの存在すら知りませんでしたが、埋もれさせてしまうには惜しい傑作マンガです。とはいえまったくのマイナー作品というわけではなく何回も映像化もされている作品ですので、少なくとも多くの人が認める良作であることは間違いありません。
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