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BAKUDAN

宮下あきらのBAKUDAN(電子コミック)レビュー

BAKUDAN  【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
宮下あきら 206ページ ★★★☆

これほど衝撃的な最終回があるだろうか

『BAKUDAN』は、男塾で有名な宮下あきらの作品です。1994年から1995年にかけて「少年ジャンプ」で連載されていた漫画で、バクダンこと瀑燎介(ばく・りょうすけ)を主人公に、ボクシングの世界を描いた作品です。

燎介は最初は札付きの不良であり、少年院に入れられるのですが、出所後にかつての世界ランカーと知り合ったことでボクシングの道に進むことになります。

物語の序盤、燎介の暴れぶりがすさまじく、暴走族を半殺しにしたりなど過激な描写が連続します。任侠の世界で日本一を目指すと豪語し、その言葉を証明するかのような快進撃を続けていきます。男同士の世界を描いた作品が多い作者の真骨頂が発揮されています。

そんな主人公ですが、ボクシングを始めてからは自らの情熱を糧に、ボクシングに一心に打ち込んでいきます。少年漫画らしく、鷹条という宿命のライバルも登場します。トレーニングの様子なども描かれ、王道のスポーツ漫画かと思わせながら、対戦相手の名前が笑えるものばかりだったりと意外な一面もあります。

この漫画の見どころは衝撃の最終回です。鷹条をはじめとしたボクサーたちと次々に対決し、最後はこれまでの作者の作品に登場したキャラが出てきます。唐突な展開に「伝説の最終回」ともいわれており、必見の内容です。



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