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【集中連載】『ジョイマーク・デザイン号のあけぼのへ』下山キャプテンの夢の船出に迫る

ボートハウスの奇跡 一枚のトレーナーに込められた夢

【集中連載】『ジョイマーク・デザイン号のあけぼのへ』下山キャプテンの夢の船出に迫る

2017年8月30日

「キャプテン」、多くのファンから親しみを込めて呼ばれている一人の人物がいる。

その名は、下山好誼(しもやま・よしみ)さんだ。下山さんは、全国各地7都府県だけでなく、台北とソウルの2都市にもショップを構えるアパレル会社、ジョイマーク・デザイン社長。『キャプテンサンタ』『ボートハウス』といった看板ブランドを掲げて、今年で48年を迎える。

下山さんが手がける数多くのブランドコンセプトは、アイビー・スタイル。夏にボーダーシャツを着たり、デッキシューズやコインローファーを履く。
では、なぜ下山さんはアイビー・スタイルを追い続けているのか?

その下山イズムへの示唆に富んだ内容は、初の自伝にあますことなく著されている。

タイトルは『ボートハウスの奇跡 一枚のトレーナーに込められた夢』だ。

電子書籍ランキング.comでは、本書の独占先行連載を行うことに成功した。
全7回にわたって、本書冒頭部をみなさまだけに!特別に!一足先に!試し読みとして大公開する。

本連載では、著者、下山好誼さんについて紐解いていこうと思う。きっと読者は、連載中も連載後もそして、本書を手にしてからも、下山好誼というキャプテンに憧れを抱くだろう。

第1話目の今回は

『ジョイマーク・デザイン号のあけぼのへ』下山キャプテンの夢の船出に迫る

著者の夢はどのように描かれるのか?
生い立ちから振り返ることで、夢の輪郭に触れていく。

以下、『ボートハウスの奇跡 一枚のトレーナーに込められた夢』より引用抜粋

今までずっと、好きなことを追いかけてきた。
僕は、ジョイマーク・デザインという自分の大切な船のキャプテンだ。社員や仲間たちというクルーと共に夢の大海原を夢中で航海する幸せな日々も、いつの間にか半世紀を過ぎた。
まわりの人たちが支えてくれて、好きなことが形になり、ビジネスになり、また新たないい出会いが助けてくれて、気がつけば自分でも驚くほどに僕の世界は広がっていた。
その間、くり返しクルーたちに伝えてきた言葉がある。
「自分自身が楽しむこと、喜びを感じること、感動することが夢を生む。その夢なら、きっとみんなも感動する。幸せになる。その夢なら実現させる価値がある!」

15歳で岡山の鉱山町を飛び出し、憧れの東京に出てきた。それから55年。当時を思い返してみれば、自分が今ここにこうしていることが奇跡のように思える。本当に、ひとりでは何もできなかったから!
だからこそ、これからも歩みを止めてはいけないと思っている。僕は自分が楽しみながら、支えてくれるまわりのみんなを巻き込んで、好奇心をなくさずにずっと憧れを追い続けていきたい。
それこそが僕の夢だ。

ビジネスを大きくしようとか売り上げを大きく伸ばそうなんて、考えてこなかった。金儲けをしようと思ったことなんか、一度だってない。
もちろん社員たちがいるから、彼らの生活を守ってやり甲斐のある仕事を提供することは義務ではある。それはわかっている。
だけど、金儲けを目的に会社経営をすれば苦しくなるんじゃないかな。『売れる服づくり』をいつも考えていたら自分の好きなことなんてできないから、そのうちストレスでいっぱいになってしまうだろう。そうすれば、結局は経営だってうまくいかなくなると思う。
自分がつくった服が売れるということは、それが好きなことに打ち込んだ結果でなければ意味はない。夢を追いかけることとビジネスは別だという人もいるが、僕はそう思わない。なぜなら自分自身が、「夢はビジネスになる」と証明してきたつもりだからだ。
幼い頃に田舎の映画館で感じた、明るくエネルギッシュなアメリカへの憧れ。
そのアメリカの空気を日本に持ち込んで、若者のファッションを変えただけでなく、文化を構築したVANの石津謙介先生に対するリスペクト。
海が大好きで夢中になったサーフィンやヨットからのインスピレーション。
この3つの熱い感情に突き動かされるように、ワクワクしながら服づくりをやってきた。それが、いつの間にかビジネスとして成り立っていたということなのだ。
ありがたいことに、僕の夢を買ってくださるお客さまがいた。そして、自分の夢をもっとも象徴したブランド『BOAT HOUSE』が、たくさんのお客さまに求められた熱狂の一時期があった。

次回、

『ジョイマーク・デザイン 変わらないモノ 変わらないコト』

明日(8/31)公開予定。

「続きが読みたい!」「本を購入したい」かたはこちらから

2017年9月4日発売予定。全国主要書店さんにてお買い求めください。

■著者プロフィール

下山好誼(しもやま・よしみ)
1947年岡山県生まれ。東京デザイナー学院を卒業後、1969年に22歳でジョイマーク・デザイン社を設立。 1979年には『BOAT HOUSE』を発表し社会現象とまで言われた一大ブームを生み出す。その後も様々なブランドをリリースするが、アメリカ、海、トラディショナルスタイルをキーワードとするライフスタイルの提案は、いちアパレルブランドのデザイナーと言う枠に留まらない活動へと繋がっている。

■著書紹介

BOOK<内容紹介>

1980年代、当時一世を風靡するほどの一大ブームを巻き起こした
アパレルブランド「BOAT HOUSE」を生んだ、ジョイマーク・デザイン株式会社社長・下山好誼氏、初の自伝エッセイ。
「キャプテン」という愛称で、ファンに長く愛され続ける下山氏。
世代を超えて愛されるブランド「ボートハウス」「キャプテンサンタ」をつくり上げるまで、成し遂げてきた仕事の軌跡とそのルーツをたどる。心からアイビーファッションを愛し、「ブルートラディショナル」を生み、時代の寵児と言えるだろうキャプテンのすべて!

予約・購入はこちらから



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