電子書籍の書評ランキング

 
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コミック1970,s

聖マッスル 【電子コミック】

聖マッスル 著者 ページ数 クチコミ評判
ふくしま政美 (画)/宮崎惇 (著) 723ページ ★★★★

キング・オブ・カルトここに見参!!

聖マッスルは、カルト漫画の貴公子こと『ふくしま政美(画)』と原作「宮崎惇」のコンビによる漫画作品。本作は1976年から1977年まで『週刊少年マガジン』で連載された少年漫画です。本来実績ない作家の場合、連載する前に数回の読み切りを行うのがそれまでの週刊少年マガジンの慣例でしたが、破格の扱いでいきなり本誌連載を勝ち取ります。 ふくしま政美の書き込みにも力が入り、カラーページの人間城(人間の体で作られた城)など、陰鬱さと迫力「ふくしま政美」の確かな画力が伝わります。その後、場面が変わり一面の花畑に横たわる全裸の男が一人。 男は目覚めると花畑の中でいきなりポージング(ボーディビルで筋肉を見せる決めポーズ)を決め複数のポージングを終えると、唐突に「おれは・・・何者なんだ?名まえは?」と本作の表紙絵のようなポーズを決めながら暴れ狂います。そして残念なことに作品が打ち切られる最後まで、自分が何者で名まえは、なんなのかわからないまま終了してしまいます。>もっとみる

超劇画 聖徳太子 【電子コミック】

超劇画 聖徳太子 著者 ページ数 クチコミ評判
ふくしま政美 (画)/滝沢解 (原作) 527ページ ★★★★★

作者失踪にて打ち切りのカルト漫画

『超劇画 聖徳太子』は、ふくしま政美(画)/滝沢解(原作)の劇画漫画。1977年より『週刊漫画サンデー』にて連載をしていましたが、17話終了後に作者のふくしま政美が失踪したため「未完」で打ち切りになりました。これだけでも「いわく」ありげな作品に思えます。またこの本の何がすごいかと言えば、作品の目次に失踪したため未完ですと注意書きがしょっぱなから書かれていることです。これだけでカルト的な作品好きには、ワクワクが止まらないことでしょう。 本作の題材は、タイトルにある通り聖徳太子なのですが、聖徳太子の生涯を綴った伝記的な作品ではありません。蘇我氏に実権を奪われ一族を滅ぼされたことに怒り、あの世から復讐に戻った聖徳太子が主人公です。聖徳太子と言えば、やはり賢いイメージが強いですが、この太子は『ギャグ漫画日和』に出てくるような太子ともまた別物です。殴る蹴る、相手の頭を木端微塵に粉砕する世紀末に君臨するヒャッハーなバイオレンス作品として仕上がっています。>もっとみる

プロゴルファー猿 【電子コミック】

プロゴルファー猿 著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄(A) 230ページ ★★★★

少年誌で初の連載ゴルフ漫画

『プロゴルファー猿』は、藤子不二雄(A)のマンガ作品で1974年から1980年にかけて週刊少年サンデーで連載された少年漫画初のゴルフ漫画です。またテレビ朝日系列で1985年よりテレビアニメも放送されました。 プロゴルファー猿は、賞金稼ぎの天才少年ゴルファー、猿谷猿丸が主人公の本格ゴルフ漫画です。木から木へ飛び移るという、まるで猿のような身のこなしの猿丸が、大丸、中丸、小丸というユニークな名前の兄弟と共に、謎の男ミスターXから送り込まれる対戦相手と勝負をしていく物語です。>もっとみる

エリア88 第30回小学館漫画賞受賞 【電子コミック】

エリア88 著者 ページ数 クチコミ評判
新谷かおる ページ ★★★★☆
<エリア88 あらすじ/作品紹介> エリア88は、新谷かおるのマンガ作品で、1979年から1986年まで少年ビッグコミックにて連載。1984年にはOVA化され、さらに2004年にはテレビ朝日系列でテレビアニメ化された息の長い人気作品で第30回小学館漫画賞の受賞作品です。  エリア88、そこは内紛激しい中東アスラン王国で腕っこきの外国人傭兵が金のために命をかける空軍基地。ただ一人の日本人パイロット“風間真”は、親友の裏切りのせいで傭兵として送り込まれたのだった…撃ち落とすか撃ち落とされるかの極限の状態で苦悩の日々を送る中で、数々の戦友たちとの出会いと別れ、やがて彼らとの間に厚い信頼を勝ち取り、泥沼の戦局を生き延びていく姿は、読者の絶大な共感を呼びました。 生き延びるために金を稼ぐ、その目的を達するために選ばれた主人公の愛機は、F8クルセーダー、ドラケン、F-20など通好みの機種が並び、相棒ミッキーのF14トムキャットとの対比もユニーク。他にもA4スカイホーク、A10、クフィール、バッカニア、ハリアーなどクセのある機種が次々と登場します。精密に描き起こされた戦闘機とのリアルさは物語に厚みを与え、壮絶なストーリーを盛り上げています。>もっとみる

仮面ライダー 【電子コミック】

仮面ライダー 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森章太郎 274ページ ★★★★☆

TVとは一味違う!ライダーは戦闘中に没す

仮面ライダーは、特撮ヒーローの1つとして大変有名ではありますが、メディアミックスの一環というべきなのか漫画版が原作にあたる形で存在します。著者は石ノ森章太郎です。特撮ドラマがTVに先行して『週刊ぼくらマガジン』後に『週刊少年マガジン』で連載された作品です。 仮面ライダーのあらすじはというと、物語の主人公は本郷猛です。猛は城北大学生物学研究室で一番優秀な学生です。また、驚異の運動能力の持ち主でもあります。しかし、猛の頭脳と身体能力は悪の秘密結社ショッカーの目に留まってしまいます。ショッカーは世界征服をもくろんでいて猛を利用しようと考えます。ショッカーは猛をさらい人造人間に改造します。この手術のせいで猛はバッタの能力を持つ驚異の人造人間になってしまいます。しかし、脳の改造手術の直前、猛は恩師である緑川博士に救出されます。ショッカーのアジトを脱出した猛は正義のヒーローとなりショッカーの世界征服を阻止する為に戦い続けるのです。ここまではいわゆる多くの人が知る特撮ヒーロー仮面ライダーそのものです。>もっとみる

少年時代 【電子コミック】

少年時代 著者 ページ数 クチコミ評判
藤子不二雄(A) 247ページ ★★★

映画も主題歌も原作漫画も傑作と名高い藤子不二雄(A)の作品

『少年時代』は藤子不二雄(A)原作の漫画作品で、1978年から1979年にかけて『週刊少年マガジン』で連載された作品です。本作品は柏原兵三の小説『長い道』を基に描かれています。 主人公は昭和19年から終戦の間の混乱の時代を生きる進一という少年です。彼は富山県に疎開児童としてやってきます。純粋で真面目な性格の少年です。そして進一にはガキ大将のタケシという友達ができます。タケシは感情の起伏が激しく、本当の友達がいませんでした。この二人を中心に物語が進んでいきます。>もっとみる

未来人カオス 【電子コミック】

未来人カオス 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 216ページ ★★★★

名作か迷作、評価が分かれる手塚治虫作品

手塚治虫作品の中でも、知る人ぞ知る、というSF作品です。1978年に『週刊少年マガジン』にて連載された漫画作品です。第一巻は、日本人の二人の青年の青春友情物語から始まります。悪魔と神が友情というものについて賭けをするということで、青年二人は大きな力によって修復不可能なまでに仲を裂かれてしまうのです。しかし、物語は思いもよらぬ方向に転がります。まず、通常ならばなかなか考えられないことですが、主人公が死んでしまい、復活し、それに付随して主人公のビジュアルも名前も変わってしまいます。 その新たな主人公こそが「未来人カオス」なのです。砂漠の惑星で出会った大男との新たな友情と別れ。そして自分がけだものだと思っていた生命体との友情。>もっとみる

馬がゆく! 【電子コミック】

馬がゆく! 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森 章太郎 ページ ★★★

今の時代だからこそ見て欲しい70年代の隠れた名作

馬がゆく!は、仮面ライダーやサイボーグ009を書いた石ノ森章太郎さんの作品でビッグコミックにて1972年に連載された作品です。SF作品が多い石ノ森章太郎には珍しく、70年代の様々な人間の欲望を描いた風俗漫画です。 主人公大財閥の御曹司、風祭九朗は通称馬九朗と呼ばれています。バッグ片手にぶらぶらといろんな街を放浪しています。バッグの中に、数億円の現金を詰め込んでいるので、いろんなトラブルに巻き込まれてしまいます。 風祭九朗のバッグの中の現金を狙うために、いろんな男が馬九朗を襲います。女も馬九朗のバッグの中の現金がほしいがために、身体と心を売り馬九朗に近づきます。いろんな欲望がうずまくので、読んでいてもはらはらどきどきしてしまい、ついつい時間を忘れて読み続けてしまいます。>もっとみる

イナズマン 【電子コミック】

イナズマン 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森章太郎 226ページ ★★★

石ノ森章太郎の超能力ヒーロー

『イナズマン』は、1973年から1974年にかけて『週刊少年サンデー』にて連載された石ノ森章太郎作の漫画作品です。また特撮テレビ番組としても1973年から1974年にかけてテレビ朝日系列にて放送されました。 主人公は風田サブロウという中学生ですが、超能力に目覚め、仲間達と共に新人類帝国という人類打倒を目指す秘密結社と戦っていきます。一応変身ヒーローアクションものに分類される作品ですが、主人公は肉弾戦ではなく超能力で戦います。サブロウには変身能力があり、イナズマンに変身することで超能力が解放され戦闘力がアップします。この変身した後の姿というのが蝶をモチーフにしており、つるつるの坊主頭でおでこに触覚と吸収管の生えたかなり特異なデザインになっています。>もっとみる

劇画家畜人ヤプー 【電子コミック】

家畜人ヤプー 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森章太郎(作画監修)/沼正三(原作)/シューガー佐藤 284ページ ★★★

政治結社からも出版妨害にあった衝撃的エログロ作品

劇画家畜人ヤプーは、沼正三なる現在でも正体不明の作者の手により1956年『奇譚クラブ』にて掲載されたSF(SM)小説が原作。本作は連載直後から三島由紀夫をはじめとする文化人・知識人の間で話題になっていた作品で、三島は多くの人にこの家畜人ヤプーを勧めていたこともあり、それが本作の名をなしめる切っ掛けともなった。しかし内容が内容だけに原作の単行本出版に際して様々な妨害が行われたことでも有名である。 今回紹介するのは、その家畜人ヤプーの劇画版だが、劇画家畜人ヤプーの第一巻は仮面ライダーなどで有名な石ノ森章太郎が作画を行っている(2巻以降監修に徹し、以降作画は弟子のシュガー佐藤が担当)。石ノ森章太郎はあとがきなどに原作家畜人ヤプーは文字で書かれた漫画であると評していて、またそのコミカライズに際しての苦労もこぼしている。 まず本作の感想を述べれば全巻読了しても、決して楽しい気分にはなれない作品であること。しかしなぜ読み続けたのかといえば、有無を言わさぬパワーに圧倒されたこと、怖いもの見たさ、そして読者である私が、勝手に予感し期待した、いつか訪れるであろう大逆転劇のためでもある。しかし本作家畜人ヤプーは、そんな私の能天気な予感とは裏腹に無常であり続けるのだが、主人公は結果的に立場をすすんで受け入れられたことから考えると、ある意味ハッピーエンドで締めくくられた作品であるといえるのかもしれない。>もっとみる