電子書籍の書評ランキング

 
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コミック1970,s

さそり 【電子コミック】

さそり 著者 ページ数 クチコミ評判
篠原とおる 208ページ ★★★☆

篠原とおるが完成した作品

愛と憎しみをモチーフにした本「さそり」は、愛する男に憎しみを抱き、殺人未遂を犯してしまう主人公の松島ナミの復讐と壮絶な女子刑務所を描いた作品として人気のあるものとなっています。本作「さそり」において篠原とおるの作風が昇華し篠原とおるの作品の原型ができたように感じられれます。後に発表される82分署などがその典型ではないでしょうか。なおこの「さそり」はビッグコミックス第一弾の作品でもあります。 殺人未遂の罪で女子刑務所に入ることになったナミは、かつての恋人への復讐とともに悪徳看守や他の女囚たちからの嫌がらせに対して、クール退治していきます。主人公松島ナミは、警察にはめられたことに対する復讐を失敗したことから女刑務所へ来たのですが、これが刑務所の中で恋人への復讐への野望を膨らませることになります。>もっとみる

日本発狂 【電子コミック】

日本発狂 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 227ページ ★★★★

あちらの世界とコチらの世界を描く

手塚治虫の作品として、マイナーな作品と分類されるであろう本作品『日本発狂』は、それもそのはず連載誌が学研より出版されていた高一コース(現在廃刊)に1974年~1975年に連載されていた作品です。 まず今日では多くの若者が興味が引きそうなこのタイトルですが、なかなか発狂しません。日本国民が発狂するのは物語の終盤の方です。タイトルから想像するに徐々に日本国民が発狂していきおぞましい世界が展開されるのかと思いきや、発狂して怒り狂うといったほうが正しいでしょう。日本人強いです(笑)。 物語の内容は大きく分類すれば心霊とSFといいったところでしょうか。タイトルほど怖くおぞましいものではなく、設定が面白いなと思える作品です。主人公の北村市郎ことイッチは、夜間高校に通う少年である日、深夜に謎の集団に遭遇し心霊現象を体験します。そこから心霊の世界に関わるようになるのですが、この心霊の世界のあり方が非常に興味深いです。この世(我々が暮らす現世)とあの世(死んだ人が行く死後の世界)は、表裏一体で、この世で死ねばあの世に行き、あの世で死ねば現世で生まれるといった世界観が造られています。>もっとみる

うる星やつら 第26回小学館漫画賞少年少女部門受賞 【電子コミック】

うる星やつら 著者 ページ数 クチコミ評判
高橋留美子 193ページ ★★★★

国民的なラブコメディ&ギャグ漫画

日本人であれば誰もが一度はこの作品やこの作品のキャラクターを目にしたことがある、と言っても過言ではない高橋留美子の代表作で1978年から1987年にかけて週刊少年サンデーで連載された作品で第26回(1980年度)小学館漫画賞少年少女部門受賞作品。 TVアニメ化も当然されています。そんな国民的な漫画であると言える「うる星やつら」という作品。この作品は、とある平凡(で軽薄)な男子高校生諸星あたるのもとへ宇宙人の女の子ラムちゃんがやってきたことから物語が始まる、高校生活をメイン舞台としたラブコメディとなっています。 この作品の一番の見どころは何と言っても個性豊かなキャラクターたちでしょう。メインのキャラクターたちはもちろん、脇役まで強烈な個性があり、随所で明言を残しています。男の子のキャラクターにも女の子のキャラクターにも、それぞれ美形のキャラクターがいるのですが、性格が強烈であったり、欠点があったりと、それぞれ何かしらの「弱み」があり、それがむしろ魅力的に見えてくる、人を惹きつける不思議な力があります。>もっとみる

釣りキチ三平 講談社出版文化賞・児童まんが部門受賞【電子コミック】

釣りキチ三平 著者 ページ数 クチコミ評判
矢口高雄 208ページ ★★★★

釣りを知らずとも心打たれる釣り漫画

釣りキチ三平は矢口高雄による作品で、1973年から週刊少年マガジンまたは月刊少年マガジン(こちらは主に短編)にて連載された人気釣り漫画です。また1980年から1982年にかけてフジテレビ系列でTVアニメも放送されました。2000年代に入っても作品はフィーチャーされ2009年には初の実写映画が公開されました。 釣りキチ三平で描かれる釣りシーンはなかなか惹かれるものがありますが、実はそこへ行くまでのストーリーこそがこの漫画の真髄と言えます。自然の中で、三平が目当ての魚をいかに釣り上げるか、の工夫や思案は見応えがありますし、三平を取り巻く人々が、苦難をかえってよろこぶ三平の底抜けの明るさと、大らかさに惹かれていく場面にも感動させられます。>もっとみる

大不倫伝  【電子コミック】

大不倫伝 著者 ページ数 クチコミ評判
松本零士 209ページ ★★★★☆

ビール瓶並みの○○を持つ主人公・好川ウタマロの仕事の話

あまりもてない様相のキャラクターであっても、自らの武器を活かしてお姉さんたちから求められ、金銭をもらうといった性描写は、日常、仕事で固まった思考をほぐしてくれるものとなっています。この作品では、短足でガニ股の主人公が、妹や女性に愛されていくといった自分の特徴を活かして仕事をうまくこなしていくという非日常なものですが、日常的な描写は松本作品ならではのものといってよいでしょう。>もっとみる

ゆうひが丘の総理大臣シリーズ 【電子コミック】

ゆうひが丘の総理大臣(1) 著者 ページ数 クチコミ評判
望月あきら 巻により異なる ★★★★★

一世を風靡したTVドラマの原作漫画

ゆうひが丘の総理大臣はとにかくはちゃめちゃです。主人公は教師なのですが電車の中で生徒をいきなり痴漢しているところから始まるというとんでも作品です。熱血やギャグに時代を感じさせるところもありますが、暑苦しすぎずでも感動と笑いを提供してくれる良作です。 マンガの中では、すでに古典的な位置にある作品かもしれませんが未読の人はこの機会にぜひとも読んでほしいです。>もっとみる

82分署 女囚地獄篇 【電子コミック】

82分署(1) 女囚地獄編 著者 ページ数 クチコミ評判
篠原とおる 160ページ ★★★★☆

ハードボイルドマンガの超傑作

警視庁のワニ部署は、正規の手続きを踏んでは捕まえられないような極悪犯罪のみを扱う警視庁ないの特殊部署。通称「ワニ部署」と呼ばれ、極悪犯人たちを通常ではありえない方法を使いながら捕まえていく。表紙の絵はご覧のとおり(笑)で、最近のマンガ作品しか読んでない方にはちょっと買う気がおきないかもしれませんが、作品を読んでいくうちにどんどんキャラの魅力に引きずり込まれ、気が付けばこの絵柄の虜になります。ちょっと昔の劇画は苦手という人も是非読んでみてください。ちなみに82分署と書いて「ワニ分署」と読みます。ジャンル的にはハードボイルド作品でで面白いですが・・・・・>もっとみる

パタリロ! 【電子コミック】

パタリロ! 著者 ページ数 クチコミ評判
魔夜峰央 289ページ ★★★☆

ギャグ漫画では類を見ない長寿作品

パタリロは魔夜峰央のギャグ漫画で『花とゆめ』にて1978年より連載しているロングヒット漫画です。すでに連載開始より30年以上続いており、それだけ人気の高さがうかがえる作品です。少女マンガであり、ドタバタギャグマンガでもあります。 しかし、ギャグだけではなくよく練られたストーリーも盛り込まれており飽きが来ません。また、ギャグ作品が故、幅広いジャンルの内容が描けることができ、アクションからミステリーやサスペンス、SFやオカルト、心温まるお話まで網羅しているのが驚きです。>もっとみる

原始少年リュウ 【電子コミック】

石ノ森章太郎の原始少年リュウ 著者 ページ数 クチコミ評判
石ノ森章太郎 ページ ★★★

石ノ森章太郎自身の手によるリメイク漫画

原始少年リュウは、石ノ森章太郎の作品で1971年に週刊少年チャンピオンで連載された作品です。本作は1969年に週刊少年マガジンで連載されたリュウの道を石ノ森自ら脚色した作品でもあります。また本作はTBS系列でTVアニメにもなりました。 時は原始時代、「りゅうの王」を呼び寄せると云われた不吉な白い子として生まれた「リュウ」。リュウは、母と引き離され部族にいけにえとして、りゅうの王に捧げられ喰い殺されるところを、猿人に拾われ育てられます。 原始人達に恐れられている、りゅうの王とは、肉食恐竜のことです。肉食恐竜に、家族や仲間を殺された様々な部族が、仇を取ろうとりゅうの王を探す旅に出かけます。成長したリュウはある日、猿人の群を離れ、自分を生んだ母を捜す旅に出ることに。ある日、人間の女「ラン」に出会い、一緒に旅をしていた矢先、全ての部族統一を狙う「タカ」が現れます。 タカもまた、リュウを不吉な白い肌として目の仇にします。ランはタカに身を捧げる事を条件にリュウを助けてくれるように頼みますが、タカはリュウを死の谷に突き落としてしまったのです。>もっとみる

メタモルフォーゼ 【電子コミック】

メタモルフォーゼ 著者 ページ数 クチコミ評判
手塚治虫 237ページ ★★★★★

手塚治虫の当時の背景が読み取れる作品

メタモルフォーゼという作品は、手塚治虫が1976年から1977年にかけて発表した短編7作をまとめた短篇集です。その名の通り、変身をテーマとした短編の集合体となっています。それは、身体的な変身だけでなく、精神的な変身もテーマとして取り上げられています。丁度これらの作品が書かれた時期は、手塚治虫の第二次黄金期であったので、それぞれの作品は非常に高いクオリティを保っています。 この作品は、殺人的なスケジュール、締め切りに追われていた当時の手塚治虫が書いていたことも有り、本人の中ではこれ以上に書きたいと考えていたとされています。実際この作品を読んでいるとさらにこのような作品を読みたいと感じるかもしれません。 変身がテーマでありながらも、手塚作品の基本である命の尊厳、生命の神秘を物語の根源に置いており、手塚治虫独特のエッセンスを感じることが出来る作品ばかりとなっています。>もっとみる